
Nostromo Energy、データセンターの冷却費削減に向け「アイスバッテリー」を発表
機械式チラーに終止符を打つ可能性があると同社
イスラエルの企業が、データセンターの冷却需要に対応するための「アイスバッテリー(氷バッテリー)」を宣伝しています。
Nostromo Energy は最近、「IceBrick 360」という特許取得済みの冷熱エネルギー蓄積システムを発表しました。同社によると、このシステムは「高需要のデータセンター向けに特別に設計されている」としています。
同社は、このデバイスは「グリッド接続を迅速化したり、既存拠点のコンピューティング容量を増加させたりするための負荷柔軟性を提供するよう設計されている」と述べています。
氷バッテリーは、電力需要が低い時間帯にセルに蓄えられた氷を冷却することで機能します。氷の冷熱を利用して HVAC システムに必要な冷却液を冷やすため、電力消費の大きい機械式チラーが不要になります。
Nostromo Energy によると、このプロセスによりデータセンターの電力消費の 40%を柔軟にでき、オフピーク時間帯への移行が可能となり、コスト削減や電力網の負荷軽減につながるとしています。
同社の CEO である Yoram Ashery 氏は Fierce Networks に対し、すでに 1 社のデータセンター顧客と契約済みで、他の複数の企業とも協議中であると語りました。
また、同社は米国エネルギー省(DOE)から最大 3 億 5,500 万ドルのローン保証を受けており、カリフォルニア州内の 193 の商業ビルに自社の技術を展開する予定です。ただし、この保証は現政権ではなく、トランプ大統領就任前の前政権で承認されたものです。
このほか、Trane や PureThermal といった他のベンダーも氷バッテリーを市場に投入しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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