CastrolがGRCのElectroSafe Fluid Partner Programに参加

Castrol(以下、カストロール)は、データセンター用液浸槽用代替冷却液の認定を行うGRCのプログラムに参加しました。

同社は今週、GRCのElectroSafe Fluid Partner Programに参加したことを発表しました。これは、同社のCastrol ON液浸冷却液がGRC製装置で安全に使用できることを意味します。

「カストロールは、GRCのElectroSafe Fluid Partner Programに参加し、データセンターの液浸冷却分野での存在感を高めることができることを嬉しく思う」と、カストロールのAdvanced Mobility & Industrial Products担当副社長のMatthias Donner氏は述べています。「カストロールの液浸冷却に関する専門知識と技術をGRCの顧客に提供することで、両社は成長する液浸冷却業界の進展を加速させ、単相液浸冷却液の性能向上のために協力し、データセンター運営の持続可能性を世界的に向上させることに貢献していく」

この取引の一環として、両社は、素材の互換性、安全性、熱性能を最適化するために、独自の手順による流体試験データを共同で評価し収集すると述べています。

GRCの最高製品責任者であるBen Smith氏は、「カストロールがElectroSafe Fluid Partner Programに参加することで、GRCのグローバルな顧客基盤に新たな液浸冷却液が加わることになる」と述べています。「Castrol ONの液浸冷却液のポートフォリオにより、お客様は長期的な材料適合性に妥協することなく、データセンター運用のエネルギーと水の効率を改善しながら、高度な性能を体験することができるようになるだろう」

ElectroSafe Partner制度は、「地球にやさしい」、同社の液浸槽で徹底的に検証された液体冷却剤の種類を増やすことを目的としています。GRCの自社ブランドであるElectroSafeクーラントは、世界各国で販売されており、また、本プログラムにも参加しています。

2022 年 12 月に開始されたこのプログラムには、シェルが最初のパートナーとして参加しました。その後、日本のENEOSが1月に、そして先月には韓国のSK Enmoveがこの制度に参加しました。

液浸冷却は、IT機器から効率的かつ静かに熱を除去し、冷却にかかる無駄なエネルギーを削減します。AIなどの新しいアプリケーションで見られるような、より高密度のラック電力に対応できるほか、データセンターで標準的に使用されている空冷よりも、廃熱をより有用な形(温水)で出力することができるとされています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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