CapitaLandら3社がデータセンターでの統合エネルギーの利用を研究
シンガポールのCapitaLand、SP Group、およびSembcorp Industriesの3社は今週、データセンターへの電力供給として、統合エネルギーソリューション利用の共同研究を行う覚書に署名しました。
CapitaLandのデータセンターは、SPのエネルギーパートナーシッププログラムの下、統合エネルギーソリューションを試験的に導入する最初の企業となります。このプログラムは、企業がエネルギー問題を解決し、シンガポールが目指す低炭素な「スマートエネルギー」の未来に貢献する目的で作られました。
とりわけ、これには、太陽光発電、グリーン水素、エネルギー貯蔵ソリューションの利用調査、およびエネルギー効率と有効性を高めるためのスマートテクノロジーが含まれています。
新たに改装
シンガポールの北東部の9 Tai Seng Driveにある、以前は Geo-Tele Centreとして知られていた施設は、長く名高い歴史があります。以前はSabana Reit社が所有していましたが、ある時点でSavvis Singaporeをアンカーテナントとして誘致し、「SG8」として運営していました。(なお Savvisは2011年に25億米ドルでCentury Linkに買収された)
2018年にSabanaは施設をAscendas-Singbridgeに9,960万SGドルの現金で売却しました。Ascendas-Singbridgeは、すぐに2019年3月から追加工事や改修作業を伴うリノベーションを行い、 施設は今年初めに完成しました。
これは、2019年6月にCapitaLandがAscendas-Singbridgeを買収し、新たに改装された、地下室を備えた6階建てのデータセンターが提供されたことを意味します。CapitaLandによりますと、施設は効率的な水冷システム、LED照明設備、及び空調システムや冷却塔からの凝縮物のリサイクル設備を備え、BCAグリーンマークプラチナ賞を受賞したと述べています。
「責任ある企業として、CapitaLandはSPそしてSembcorpと提携し、データセンターの持続可能性をさらに強化し、クリーンなデジタル経済の成長をサポートしていく。弊社データーセンターのスマートエネルギーソリューションや再生可能エネルギー源を活用できる能力は、グローバルな持続可能性への取り組みを果たしつつ、データセンター業界内でのCapitaLandの競争上の優位性を拡大するだろう」と、CapitaLand Groupデータセンター部門のマネージングディレクターを務めるKelvin Fong氏はこう述べています。
「データセンターに再生可能エネルギーを供給するだけでなく、我々はデータセンターにエネルギー効率の高い設計と施設運用の提供を目指していく。CapitaLandは、我々が活動する地域社会の環境および社会福祉への貢献に引き続き取り組んでいく」
CapitaLand施設がある9 Tai Seng Driveは、 今年初めに開設されたエクイニクスのSG4データセンター( 7 Tai SengDrive )のすぐ隣に位置しています。
Data Center Dynamics
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