Stack Infrastructureが ラック最大 300kW の AI ワークロードをサポート
クローズドループ水冷システムにより達成
Stack Infrastructureは、機械学習ワークロードの増大する要件をサポートするため、高密度ラックでAIデータセンター機能を拡張すると発表しました。
このデータセンター開発会社は、クローズドループ水冷システムによって高密度のワークロードをサポートすると述べています。
Stackの提供するソリューションには、従来の空冷でラックあたり最大30kW、リアドア熱交換器でラックあたり最大50kW、ダイレクトチップ液冷でラックあたり最大100kWをサポートできるカスタマイズ可能なソリューションが含まれています。同社によると、将来的には液浸冷却でラックあたり300kW以上をサポートする予定ということです。
この300kWというのは信じられないほどの高密度レベルに相当し、現在この規模のサポートを提供している企業は他に一握りしか存在していません。
2023年8月、 CyrusOneはAIに特化した新しいビルト・トゥ・スーツ・データセンターの設計を開始し、高電力密度を実現するために液浸冷却やその他の技術を導入しました。同月、Digital Realtyは、ラックあたり最大70kWのワークロードをサポートする高密度コロケーションサービスを28の市場で開始し、Equinixは12月、自社のデータセンターの大部分で液体冷却のサポートを展開すると発表しました。しかし、Equinixは、同社が提供するサービスがどの程度の密度に対応するかは発表していません。
「Stackは世界最大のイノベーターのために構築され、当初から柔軟なデータセンター設計で顧客の長期的なスケーラビリティを優先してきました」とStack Americasの最高執行責任者(COO)であるMatt VanderZandenは述べています。
「高密度導入の実績を持つAI対応デジタルインフラ企業として、Stackはこの基盤の上に構築し、進化する顧客ニーズに継続的に対応していきます」
北米では、アトランタ、カルガリー、シカゴ、ダラス・フォートワース、ニューオールバニー、バージニア北部、フェニックス、ポートランド、シリコンバレー、トロントに拠点を置いています。EMEAでは、コペンハーゲン、フランクフルト、ジュネーブ、ミラノ、オスロ、ストックホルム、チューリッヒに拠点を置いています。アジア太平洋地域では、キャンベラ、メルボルン、大阪、パース、ソウル、東京にデータセンターがあります。
同社は、人工知能の需要拡大に対応するため、積極的な事業拡大を計画しており、2023年11月に2億9,000万ドル以上の負債性資金を調達し、世界各地に新たに12カ所のデータセンターを建設する資金を調達すると発表しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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