Google向けのスウェーデン風力発電プロジェクトが完了へ
Googleデータセンターへの電力供給を支援するスウェーデンの再生可能エネルギー” Stavroプロジェクト ”は、請負業者が確保され、完了に近づいています。
スウェーデン北部に位置する風力発電所は、Blodrotberget(40タービン)とBlackfjället(22タービン)の2つのサブサイトに分割され、総容量は254MWになります。 合計62台のタービンは、 電力購入契約 (PPA)を通じてGoogleのフィンランドの ハミナ データセンターに電力を供給します。
今月発表された内容によると、Siemens Gamesa Renewable Energy(SGRE)が2サイトのグリッド接続、エンジニアリング、土木工事、設置、保守、および試運転を提供します。資産はドイツのPrime Capital AG社によって管理されます。
製紙会社、そしてスウェーデン最大の森林所有者の1社でもあった Holmen ABが当初所有していたこの土地は、 Holmenの子会社Stavro Vindにより風力発電所として再開発されました。
Siemens Financial Services(SGREの姉妹会社)、ドイツの年金基金 Nordrheinische Ärzteversorgung、及びKorean Midland Powerからなるコンソーシアムによって2億9,800万ドルでStavro 社が買収されるまで、 Holmen、Stavro Vindの両社はスウェーデンの投資会社 Lundberg が保有していました。
風力発電所は2021年末までに完成し、同年に商用運転が開始される予定です。
再エネへの巨額投資
9月に、Googleは合計1,600MWとなる18件の新たな 再生可能エネルギー 利用契約を発表しました。この一連の契約は同社史上最大であり、Googleにおける風力および太陽光発電契約のポートフォリオは合計で5,500MWに到達しました。
ヨーロッパ地域だけでも、フィンランド(255MW)、スウェーデン(286MW)、ベルギー(92MW)、デンマーク(160MW)の各地で合計793MWの再生可能エネルギー容量を取得します。Googleは、今年初めにStavroの新オーナーとPPAを締結しました。
Google は過去、スウェーデンの風力発電所からデータセンターの電力を調達していました。2014年には、北欧の風力発電会社Eolus Vind ABと、スウェーデン南部にある29基の風力タービンで発電された電力を使い、エネルギーコストを相殺する契約を締結しました。
ハミナは、フィンランドの首都ヘルシンキから東に約145キロメートルほど離れた海岸沿いに位置する町で、人口は2万人強です。
既存のGoogleハミナ施設は2011年に開設され、数回拡張が行われました。最近では、フィンランドでクラウドリージョンを開設した 2018年に拡張が行われています。
2009年にGoogleに買収されるまで、このサイトは製紙工場でした。同社は当初の14億ドルに続き、2020年にはさらに6億ユーロ(6億6,200万ドル)の投資を計画しており、Googleによる当サイトへの総投資額は20億ユーロ(22億ドル)に上る予定です。
風力発電ビジネス
SGREのオンショア事業部門のAlfonso Faubel氏は、次のように述べています。「このプロジェクトは、Holmenの事業の100%再生可能エネルギーへの移行を促進し、同時にヨーロッパ地域の Googleデータセンターで急増する電力需要の一部を満たします。」
Prime Capitalの Andreas Kalusche CEOは次のように付け加えました。「SGREとの緊密なコラボレーションにより、プロジェクトを早期に行え、またフルスコープの商業化プロセスを通じて施設の価値を高めることができました。」
「世界最高の風力資源と大規模プロジェクトの恩恵を受ける市場において、 この戦略は投資家への全体的な収益性とリスク調整後の収益を向上させます。」
Data Center Dynamics
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