IBMのメインフレーム、米東海岸のM4.8の地震に耐える
NetworkWorldによると、米国東海岸を襲ったマグニチュード4.8の地震で、IBMのニューヨーク州ポキプシーの施設は無傷でした。
同社のエンジニアの一人である Pasquale Catalano は、以前ツイッターとして知られていたXにこう投稿しました。 「ニューヨーク州ポキプシーにある200台のメインフレームはすべて、この無料の地震テストに合格しました!ニュージャージー州ホワイトハウスステーションは、私たちのテスト施設から100マイルほど南にあります。」
IBMのメインフレーム・ジェネラル・マネージャーである Ross Mauriによると、同社はメインフレームの標準テスト手順としてマグニチュード7の地震をシミュレートしています。
地震は6日午前10時23分にアメリカ北東部を襲い、ニューヨーク・タイムズ紙は、フィラデルフィアからボストンまで揺れをもたらし、マンハッタンをはじめとするニューヨークのビルが揺れたと報じています。
メインフレームは地震のような出来事に耐えられるように設計され、4衝撃や振動に対応できる強固なシャーシで作られており、ユーザーはメインフレームの周囲に免震システムを追加して、さらに保護することがでます。
ポキプシーの地は1941年以来IBMの本拠地であり、ライフル銃、電動タイプライター、キーパンチ・マシン、電卓、テープ・ドライブ、大型システム・ソフトウェア、メインフレーム・コンピューターなどを開発・製造してきました。
2010年には、同社からの3,000万ドルの投資を受け、System Zメインフレームとパワーシステムの製造拠点となりました。当時のプレスリリースによると、施設の広さは56,000平方フィート(5,200平方メートル)で、400エーカーの敷地をIBMが所有しています。
この場所で、IBMのz Systemsメインフレームの最新版であるz16メインフレームが2022年3月に発売されました。z16はオンチップのAI推論と業界初の量子安全技術を特徴としています。
2022年10月、バイデン大統領はポキプシーの施設を訪問し、IBMは「ニューヨークの活気あるテクノロジーエコシステムを拡大し、半導体、コンピューター、ハイブリッド・クラウド、人工知能、量子コンピューターにおける新たな発見と機会を解き放つ」ために、今後10年間でハドソン・バレー地域全体に200億ドルを投資する計画を発表しました。
この場所には、IBM初の量子コンピューターセンターもあります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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