Facebookが新しいOCPサーバ「Sonora Pass」を発表
モジュール性とセキュリティの向上
Facebookは、Open Computer Project (OCP)のバーチャルカンファレンスで、次世代サーバ「Sonora Pass」の詳細な仕様を発表しました。
提供された情報によると、Sonora Passのデザインは、Facebookの現在のサーバ仕様であるTioga Passでも見られるようなアーキテクチャの部分的な改良と機能の統合に加え、セキュリティシステムや内部へのアクセス性をより重視しているようです。
また、Sonora Passの主な設計変更点は、USBポートを増やした筐体の物理的な改良と、モジュール性を強調したことです。サーバの設置方法は、オープンラック、サイドチャンネル、シャーシと複数あり柔軟性を高めていますが、最大の変更点は “ハードウェア・プラットフォームファームウェアレジリエンス( Hardware Platform Firmware Resiliency )”を実装したことです。
これは、サーバが起動する前に認証処理を実行することができる侵入検知システムです。技術者に対し、このプロセスの多くは点滅するLEDディスプレイで表示されます。このプロセスが失敗し、システムが何か不審なものを見た場合、サーバーを再起動して自動回復プロセスを実行することもできます。
その他の詳細としては、E1.S (25mm) が4つ、OCP NIC 3.0スロットが2つ、OCP USBデバッグポートが1つ、PCIe FHHLスロットが2つと、ケーブルやカードのオプションが拡張されたことです。
Cooper Lakeの生産がメーカーによって大幅に縮小されたとの報道があったにもかかわらず、サーバのマイクロアーキテクチャはIntelのCooper Lakeプロセッサをベースとしています。
しかし、これは正規版に限った話で、Facebookはチップの供給を受け、独自の設計のためにCooper Lakeプラットフォームをサンプリングすることがでました。
Facebookの以前のサーバは、汎用OCPの2ソケットサーバであるTioga Passでした。このサーバはモジュール式に設計されており、多くのサーバよりもサービスが簡単で、顧客がパーツをより簡単に交換できるアクセス可能なポートを備えています。
また、旧型のサーバは、最大165Wの容量を持つIntelのSkylake-SPプロセッサを使用し、12のメモリチャネルを持つ片面または両面 (バージョンによって異なる) DIMMを使用していました。このサーバには、GPUやアドオンカード用のPCIeスロット(32ビット)も搭載されていました。
Tioga Passはまた、BMC(Baseboard Management Controller)チップとOCPのデバッグカードを搭載しており、さらにLEDスクリーンを備え、BMCチップがデバイス上でデバッグメッセージを表示できるようになっていました。
Data Center Dynamics
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