
ソフトバンク、データセンター事業者Switchの買収を検討か
Switchの出資元であるDigitalBridgeの買収協議と並行
ソフトバンクが、データセンター事業者のSwitchを買収する協議を進めていると報じられています。
ブルームバーグの報道によると、日本の投資・通信大手であるソフトバンクは、Switchの経営陣と協議を行っており、同社に対するデューデリジェンス(買収前調査)を実施しています。
ソフトバンクはこれとは別に、Switchの主要出資者であるDigitalBridgeの買収についても協議を進めています。DigitalBridgeは9月末時点で約1,080億ドルの運用資産を保有しており、その中にはSwitchも含まれていますが、今回の買収対象は運用会社そのもので、評価額は約25億ドルとされています。
Switchは、負債を含め約500億ドルの評価を求めており、来年の株式公開(IPO)も視野に入れて準備を進めています。
同社は2022年に、DigitalBridgeとIFMによって約110億ドルで買収されました。
億万長者のRob Roy(ロブ・ロイ)によって設立されたSwitchは、独自設計と特許ポートフォリオを強みとしてアピールしています。本社をネバダ州ラスベガスに置く同社は、テキサス州オースティン、ネバダ州リノおよびラスベガス、ミシガン州グランドラピッズ、ジョージア州アトランタに大規模な「Prime」データセンターキャンパスを運営しています。過去1年間では、オースティンおよびアトランタでのさらなる拡張計画も申請しています。
今年7月には、AIワークロード向けに特化した、より小型で高密度なデータセンターを開発していると発表しました。
ネバダ州ラスベガスに位置する同社のCore Campusは、フルビルドアウト時には最大495MWの電力容量を備える予定です。
ソフトバンクを率いる個性的な億万長者、孫正義氏は、AIブームへの積極的な投資を進めてきました。
同社は、OpenAIのStargateデータセンタープロジェクト(およびOpenAIそのもの)の主要支援者の一社ですが、約束した資金の全額はまだ拠出していません。
今年11月には、OpenAI関連計画の資金確保のため、保有していたNvidia全株を売却し、58.3億ドルを調達しました。この判断について、孫氏は「泣く泣く手放した」と語っていました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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