DigitalBridgeとIFMが110億ドルでSwitchを非公開化へ

米国のデータセンター企業Switchが110億ドルで非公開化されることになりました。

同社は、DigitalBridge Groupおよび世界的なインフラ投資企業IFM Investorsの関連会社と最終的な契約を締結しました。

Switchの創業者兼CEOであるRob Roy氏は、次のようにコメントしました。「本日の発表は、当社の成長と進化に向けた長期的なビジョンに向けた重要な一歩となる。このパートナーシップにより、Switchの環境的に持続可能な Tier 5データセンターインフラに対する顧客の強い要望に応え続けることができる理想的な体制を整えることができるだろう」

「昨年のFifth Primeキャンパスの拡張に続き、我々は2030年までに1100万平方フィート以上の容量を追加建設する計画であり、Switchの戦略的ポジションはかつてないほど強固なものになっている。当社の先進的なデータセンター・インフラ、区画の大幅な拡張能力、経験豊富なデジタルインフラ投資家との新しいパートナーシップのコンビネーションにより、Switchは業界をリードする成長を続けるための強固な基盤を築いていく」

Switchは、リノ、ラスベガス、グランドラピッズ、アトランタで大規模な「Prime」データセンター・キャンパスを運営しています。また、Data Foundry社を4億2000万ドルで買収したテキサス州にも大規模なデータセンターを建設中です。

同社はエッジ事業についても行っており、Dellと提携して全米のFedEx拠点にエッジデータセンターを構築しています。

昨年、Switchは、SwitchのTier IVラスベガス施設の設計に基づく事業を行うヨーロッパのデータセンターJVの株式を売却しました。ミラノの施設は現在、Stack Infrastructureの一部となっています。

その前年には、データセンター分野向けのセキュリティ・ロボット事業の立ち上げを発表しましたが、同社は現在ウェブサイト上からこのプロジェクトに関する記載をひっそりと削除しています。Switchの担当者は以前、DCDに対して、かつて “独立したセキュリティ・プラットフォーム “として売り込んでいたこの構想の状況に関するコメントを拒否しています。

DigitalBridgeのCEOであるMarc Ganzi氏は、次のように述べています。「DigitalBridgeでは、世界有数のグローバルなデジタルインフラ投資プラットフォームを構築しており、今回の取引によって、業界で最も成長が速く、高品質のデータセンターのポートフォリオの1つとの提携を実現した」

「Robと彼のチームは、通信インフラの将来に対する当社のビジョンを共有し、当社がミッションクリティカルなデジタルインフラを求める大企業顧客の飛躍的な需要増に対応し、国内外に事業を拡大していくための理想的なパートナーだ。また、世界有数の機関投資家であるIFM Investorsと提携し、この魅力的な取引を実行できることを喜ばしく思う」

2021年、投資グループのコロニー・キャピタルは、非デジタル資産の大半を売却し、DigitalBridgeとして再ブランド化しました。両ブランドのもと、同社はデータセンター事業やデジタルインフラ事業を積極的に買収し、投資ファンドのために数十億ドルを調達してきました。

同社はDataBank、Scala Data Centers、Landmark Dividend LLCPCCWのデータセンターを保有しており、Vantage Data CentersやAtlasEdgeなどにも多額の出資をしています。今月、DigitalBridgeはAMP Capitalのグローバルインフラストラクチャ株式投資管理事業を買収しました。

DigitalBridgeは、Brookfield Asset Managementを含む多くの競合他社を抑えてSwitchを買収しました。

ここ数年、データセンター業界では株式非公開化が徐々に増えています。KKR&GIPはCyrusOneを150億ドルで非公開化し、American TowerはCoreSiteを101億ドルで買収し、Blackstoneは2021年にQTSを100億ドルで買収しました。今年は、Global Switchが110億ドル前後で非公開化されると予想されています。

デジタル・リアルティとエクイニクスに次いで、Switchは2017年に上場した、残る最大の株式公開データセンター企業の1社でした。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。