Global Switchのオーナーが売却手続き開始の準備完了

Global Switchのオーナーは売却手続きを開始し、このデータセンター運営企業を売却する準備が整ったようです。

Bloombergは、Global Switch Holdingのオーナーが、同業他社や投資ファンドが関心を示す中、待望の売却を開始する構えだと、この件に詳しい関係者を引用して報じています。

中国の鉄鋼メーカー 江蘇沙鋼集団 (Jiangsu Shagang Group Co.)が管理し、Avic Trust Co.が支援するこの100億ドルのデータセンター企業の正式な売却プロセスは、今後数日で始まる可能性があると、同誌は伝えています。Global Switchとその財務アドバイザーは、数カ月にわたる準備と非公式な会談を経て、買い手候補に書類を送付する準備が整ったとのことです。

投資会社のBlackstone、KKR、DigitalBridge、Brookfield、および運営会社のDigital Realtyとエクイニクスが、初期の関心を示していると報じられています。

Bloomberg によると、資産の潜在的評価額などの詳細について Shagang Group と Global Switch の経営陣が話し合いを行ったことが、売却プロセスを長引かせる一因となったとのことです。

1998年に設立されたGlobal Switch は、ロンドンを拠点に、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアで13の施設を運営しています。中国の鉄鋼大手、江蘇沙鋼集団は2016年から3年間にわたり、このデータセンター企業の経営権を取得していました。

Bloombergは、2019年に断念したIPOの試みの後、2021年1月にグローバルスイッチが売却を模索していると初めて報じ、2021年11月に候補者からの潜在的な関心を指摘しています。

もし取引が実現すれば、今年2番目の大規模なデータセンター買収となります。DigitalBridgeとIFMは今月初め、米国の事業者Switch Inc.を110億ドルで買収しています。

Cyxteraも、2021年に上場したばかりにもかかわらず、売却を検討する可能性があると伝えられています。

2021年だけでもKKR & GIPは150億ドルでCyrusOneを非公開化し、American Towerは101億ドルでCoreSiteを買収し、Blackstoneは2021年に100億ドルでQTSを買収しているなどがありました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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