KDDIのTELEHOUSE、Allied Propertiesのデータセンター・ポートフォリオを10億ドルで買収

TELEHOUSEはカナダで3つのデータセンターを取得し、同国への進出を果たしました。

TELEHOUSEの親会社であるKDDIは今週、カナダ・トロントにある3つのデータセンターとそれに付随する資産をAllied Properties REIT(以下、Allied社)から買収したと発表しました。

KDDIは13億5,000万カナダドル(10億2,000万米ドル)を支払い、新たに現地法人KDDI Canada, Inc.を設立します。

Allied社のデータセンター・ポートフォリオは、フロント・ストリート・ウエスト151番地とキング・ストリート・ウエスト905番地のフリーホールドと、フロント・ストリート・ウエスト250番地のリースホールドで構成されています。なお、Union Centreの建設予定地であるヨーク通り20番地は含まれていません。

KDDIによると、この施設はフル稼働時には30MWのIT負荷を提供することになるとの事です。

KDDIの執行役員常務ソリューション事業本部長を務める桑原康明氏は次のように述べています。 「これはKDDIにとってまたとない画期的な成果であり、カナダ企業の接続性を高めるエキサイティングな投資です」

2022年11月、、以下Allied社はデータセンター・ポートフォリオの売却の可能性を模索していると発表しました。同社は1月、都市型データセンター(UDC)ポートフォリオの買い手を積極的に探していることを明らかにしました。

Allied Properties REIT(アライド・プロパティーズ・リート)の創設者で執行委員長のMichael Emory氏は、次のように述べています。「グローバルなデータセンター運営能力を持つKDDIは、当社のデータセンター資産の理想的な後継オーナーです。カナダの都市は飛躍的な成長を続けています。この成長は、高度で広範な接続ソリューションを必要とする知識集約型企業によるところが大きい。KDDIは、このようなソリューションを提供する上で非常に有利な立場にあり、そうすることで、私たちの都市で活動する多種多様なビジネスに有意義な貢献を果たすことができるでしょう」

Allied社は、2009年にフロント・ストリート・ウエスト151番地を1億9200万ドルで買収し、そこにはDigital Realty、Equinix、Cologixなどが拠点を構えています。 2011年、アライド社はキングストリートウエスト905番地をデータセンターに改装しました(同じくCologix社が入居)。 また、250フロントストリートのキャリアホテルも運営しています。

フロント・ストリート151番地ビルは2004年1月、Northam Realty Advisorsが率いる投資グループがTrizec Propertiesから5900万ドルで購入したものです。 この施設は1954年に電信設備を収容するために建設され、1997年にTrizec社に買収され、近代的な電気通信用に再開発されるまで、複合施設として運営されていました。

1988年に設立され、日本の電話会社KDDIが所有するTELEHOUSEは、米国、英国フランス、ドイツ、中国、シンガポール、ベトナム、タイ、香港、日本を含む世界15都市で事業を展開しています。 今回の契約により、同社は12カ国に進出することになります。

TELEHOUSEは1989年にニューヨークにデータセンターを開設し、北米に進出しました。 現在、ニューヨークの10番街85番地に60,000平方フィート、スタテン島に162,000平方フィートのNew York Teleportを展開しています。 また、カリフォルニア州ロサンゼルスの626ウィルトシャー・ブルバードでもデータセンターを運営しています。

2023年には、TELEHOUSEはタイのバンコクにデータセンターを開設し、KDDIは日本の事業者IIJの株式を取得しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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