CoreWeaveがCore Scientific買収に向け再び交渉中

CoreWeaveが、前回失敗に終わった買収の試みから1年を経て、Core Scientific買収の交渉に入っています。

Wall Street Journal紙が「この件に詳しい」関係者の話として報じたところによると、協議が順調に進めば、買収は数週間以内にまとまる可能性があるようです。

同紙によると、正確な買収条件は提示されていないものの、Core Scientificの市場価値は約37億ドルとのことです。

この報道の後、Core Scientificの株価は32%も上昇しました。

DCDは、Core ScientificとCoreWeaveの両社に問い合わせています。

CoreWeaveは2024年6月、Core Scientificを10億ドルで買収しようとしましたが、Core Scientificは「価値を著しく過小評価している」として、これを拒否しました。

この時、買収の話は破談になったものの、両社は200MWの発電容量を12年契約でリースすることで合意しています。

その後、2024年6月にCoreWeaveはさらに70MWの容量をリースし、Core Scientificの他の拠点でさらに230MWのオプションを確保しました。

CoreWeaveとCore Scientificは、ともに2017年に暗号会社として設立されました。

CoreWeaveはその後、GPUクラウドの提供に軸足を移し、AIアプリケーション向けにGPUへのアクセスを提供しています。一方、Core Scientificは、現在も自社および他社向けにクリプトマイニング用ハードウェアをホスティングしていますが、AIコロケーションサービスの提供に軸足を移しつつあります。Core Scientificの2025年5月決算では、セルフマイニングの売上高は8,280万ドル減少しています。

CoreWeaveは、今年初めの新規株式公開が期待よりも低かったものの、株価はIPO以来順調に上昇しており、その後の数か月は好調を維持しています。2025年第1四半期の売上高は前年比420%増の9億7,163万ドルで、同社はOpenAIと契約金額119億ドルの契約を結びました。

CoreWeaveは現在、欧州と米国に33のデータセンターを持ち、420MWの有効電力を供給しています。CoreWeaveが最近結んだリース契約には、スペインのバルセロナにあるMerlin Edged data centerの15MWの容量や、Flexential、Galaxy Digital、Bulk Infrastructureとのポートフォリオに300MWの契約電力が追加されたことなどがあります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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