GIP、Blackstone、DigitalBridgeなどがAirTrunkに入札
週末に150億豪ドルの入札が提出予定
アジア太平洋地域(APAC)のデータセンター運営会社、AirTrunkの買収競争が加速しています。
AFRの報道によると、Macquarie CapitalとGoldman Sachsは週末、同社のオーナーであるMacquarie Asset ManagementとカナダのPSP Investmentsに対し、第1ラウンドの入札を行いました。
Canada Pension Plan Investment Board (CPP)、Blackstone、IFM InvestorsとDigitalBridgeのパートナーシップは、AirTrunkに対する拘束力のない提案を行っており、GIPも拘束力のない提案を行っているとAFRは報じています。
Credit Agricole、ドイツ銀行、HSBC、MUFGは、入札者のために70億ドルのすぐに使える負債パッケージを引き受けると言われています。
APACに特化した事業者、AirTrunkは、オーストラリアにおいてハイパースケールデータセンターを開発する計画で2016年に設立されました。同社は2017年にシドニーに最初の施設を開設しました。それ以来、同社はオーストラリア、香港、日本、マレーシア、シンガポールでキャンパスを運営・開発し、地域全体に拡大しています。
MacquarieとPSPは現在、同社の株式を合わせて88%保有しています。
AirTrunkが入札業者を探しているというニュースは年初に流れました。これは、同社がIPOの可能性を取り下げた後のことでした。同社の評価額は約150億豪ドル(99億米ドル)と見られています。
Brookfieldも以前、この事業者に関心を寄せていました。
DigitalBridgeはデータセンター企業への主要投資家であり、Vantage (PSPも投資家) やマレーシアのAIMSを通じて、アジア太平洋地域で事業を展開しています。
Blackstoneは2022年、アジアに特化したデータセンター企業、Lumina CloudInfraを立ち上げました。同社はQTSも所有していますが、アジアには進出していません。
CPPはこれまで、アジアを含む多くのデータセンター・ファンドや合弁事業に投資してきました。
BlackRock傘下のGIPは、KKRとともにCyrusOneを所有しています。これまでアジアには進出していませんでしたが、CyrusOneは日本への大規模な進出を計画しています。
BlackstoneとDigitalBridgeはいずれも、Global SwitchとAirtelのエクストラ・データセンター事業の株式取得に関心を寄せていると言われています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。
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