Green MountainのオーナーがロンドンIPOを検討
株式上場は、プロバイダーの国際的な拡大計画に必要な資金を調達することになる
データセンター事業者のGreen Mountainはロンドン証券取引所に上場する可能性があり、そのオーナーは最大32億ドルの企業価値となる新規株式公開(IPO)を検討していると報じられています。
Green Mountainを所有する不動産会社Azrieli Groupは、ロンドンIPOについてアドバイザー候補と話し合いを持ったと言われています。
Azrieli が Green Mountain IPO を検討
IPO計画のニュースはBloombergが最初に報じたもので、同社はこの件についてよく知る関係者の話を引用しています。
株式上場は検討されているいくつかの選択肢のひとつであり、最終的な決定は下されていないということです。その代わりにAzrieliは、私的な資金調達ラウンドによる資金調達を選ぶかもしれません。
IPOを目指す場合、Green Mountainの評価額は最大で32億ドルになると言われています。上場の候補地としてロンドンが検討されており、今年末か2025年初頭に行われる可能性があります。
DCDはこの報道に対してGreen MountainとAzrieli Groupにコメントを求めています。
野心的な拡大計画を持つGreen Mountain
ノルウェーを拠点とするGreen Mountainは、北欧諸国で3つの拠点を運営しています。2021年にノルウェーの不動産業SmedvigからAzrieli Groupが8億5000万ドルで買収しました。
同社の顧客には、ソーシャルメディアプラットフォームのTikTokが含まれ、同社は12月にGreen MountainのOSL2-Hamarキャンパスのデータセンタービルに移転しました。TikTokは、このキャンパスで30MWのデータセンターを3つ運営する予定で、稼動すれば、この施設は再生可能エネルギーで運営されるヨーロッパ最大のデータセンターになり、電力使用効率は1.2になるとGreen Mountainは主張しています。
同社は国際的な事業拡大を進めており、12月にはロンドン郊外のロンフォードにあるLON1-Eastキャンパスで14MWの施設の建設に着手したと報告しています。また、ドイツのフランクフルト近郊に54MWのデータセンターを建設中で、これはエネルギープロバイダーのKMWとの合弁事業の一環となっています。
Green Mountainはノルウェーでもインフラ整備を進めており、オスロキャンパスに10MWの新施設を9月に完成させる予定です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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