Metaの8億ドルのオファーをAIチップ新興企業FuriosaAIが却下

同社は独立企業として成長を続ける

AIチップの新興企業FuriosaAIは、Metaからの8億ドルの買収提案を断りました。

Bloombergの報道によれば、「この問題に精通している人物」を引用して、FuriosaAIは代わりに独立した企業としてビジネスを成長させることを選択しています。

Metaがチップスタートアップの買収を検討しているという報道は2025年2月に浮上しましたが、当時は両社ともコメントの要請に応じていません。

2017年に設立され、韓国の首都ソウルに本社を置くFuriosaAIは、RNGDチップの開発を支援するため、4回の資金調達ラウンドで約1億1500万ドルを調達しました。

このAI推論チップの熱設計電力(TDP)は150Wですが、TDPが350WのNvidiaのH100 GPUと比較すると、RNGDはワットあたり3倍の性能を発揮すると同社は主張しています。RNGDは、今年後半に量産を開始する予定です。

Bloombergによると、FuriosaAIは資本を調達し、最終的には新規株式公開(IPO)を目指そうとしているとのことです。また、シリーズC資金調達ラウンドの終了も近づいており、これは目標を超える軌道に乗っていると言われています。

DCDは、両社にコメントを求めています。

MetaがNvidiaのハードウェアへの依存度を下げるため、独自のチップを開発しようとしていることは以前から知られていました。ロイターが確認・報道した文書によると、2024年2月、第2世代のMeta Training and Inference Accelerator(MTIA)チップの導入を計画していたとのことです。今月初め、同社は、AIトレーニングチップのテストを開始しました。

2023年に開発中と最初に報じられたこのチップは、「Meta Training and Inference Accelerator(MTIA)」と名付けられ、7nmノードをベースとし、102Topsの整数(8ビット)精度の計算、または51.2テラフロップスのFP16精度の計算を提供します。チップは800MHzで動作し、約370ミリメートル四方です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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