Swisscomが80億ユーロでVodafone Italyを買収
この買収により、Swisscomはイタリアでの成長が可能に
Swisscomは、Vodafone Italyの80億ユーロ(83億3000万ドル)の買収を完了しました。
Swisscomはクリスマス前に、買収を完了するために必要なすべての規制当局の承認を得たと発表していました。
同社は、今回の買収は「イタリアで利益ある成長という戦略的目標を達成するための重要なステップ」だとし、これにより年間6億ユーロ(6億2,140万ドル)のシナジー効果が期待できると述べています。
Vodafoneは3月、イタリア部門をSwisscomに売却することで合意したと発表しており、SwisscomはVodafoneとイタリア子会社のFastwebを合併させます。
この合併により、Fastwebの340万人の顧客とVodafoneの2000万人の顧客が統合され、Telecom Italia(TIM)に次ぐイタリア第2位の通信事業者となります。
Swisscomは、既存の商業ブランドであるFastweb、Vodafone、Ho Mobileは引き続き使用されると明言しました。
FastwebとVodafoneのCEOであるWalter Rennaは、「我々は、イタリアの電気通信において新時代の到来を告げます。力を合わせることで、より強力で革新的な組織を作り上げ、イタリアを持続可能なデジタルの未来へと導き、人々、企業、行政に力を与えます」とコメントしました。
また、SwisscomのChristoph Aeschlimann最高経営責任者(CEO)は、次のように述べました。「イタリアにおける地位の向上は、将来的なキャッシュフローと配当の増加により、すべてのステークホルダーに長期的な価値をもたらすでしょう。同時に、スイス市場への注力に変わりはなく、イノベーション、最高品質のサービス、次世代インフラへの継続的な高額投資を続けていきます。」
イタリアの通信規制当局AGCOM(Autorità per le Garanzie nelle Comunicazioni)は11月にこの取引を承認し、欧州委員会(EC)は9月に、イタリア政府は5月に承認しています。
Swisscomは、イタリアの競争当局が12月20日に合併を承認し、MIMITはその前日に合併を承認したと述べています。
Vodafoneにとって、今回の売却は事業の合理化と刷新という全体的な戦略の一環です。同社はすでに今年、スペインの事業をイギリスの投資会社Zegonaに売却し、イギリスのThreeとの合併を進めています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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