NokiaとAxiom Spaceが4G対応宇宙服を開発へ

Axiomの月ミッション「Artemis III」に使用

NokiaがAxiom Spaceと提携し、同社の次世代宇宙服に高度な4G/LTE通信を搭載します。

この宇宙服は、Axiomの月ミッション「Artemis III」で宇宙飛行士が使用します。

Nokiaによると、今回の提携により、両社はAxiomの船外機動ユニット(AxEMU)に高速セルラーネットワーク機能を搭載し、月面で数キロメートルを超えるHDビデオ、遠隔測定データ、音声伝送をサポートするとのことです。

これにより、2026年に予定されているArtemis IIIの月ミッションのクルーがリアルタイムのビデオを撮影し、地球のミッションコントローラーと通信できるようになります。

Axiom Spaceの船外活動担当副社長Russell Ralstonは、 「月面に高速4G/LTEネットワーク機能を追加することで、宇宙飛行士と地球をつなぐ重要な架け橋となり、重要なデータ交換を促進し、長距離での高解像度ビデオ通信を可能にします」と述べました。

Nokiaは今週の発表で、Intuitive MachinesのIM-2 missionの一環として、月面に初のセルラーネットワークを展開する計画であることを明らかにしました。

Nokiaは、セルラー接続が将来の月や火星のミッションで重要な通信を促進できることを実証するのが目的だと述べました。同社は、Nokia Bell Labsが開発した月面通信システム(LSCS)がIM-2の期間中に導入され、さらにAxEMU宇宙服での使用に適応される予定であるとしています。

NokiaのBell Labs Solutions Researchの責任者であるThierry E. Kleinは、次のように述べました。「宇宙飛行士が生命維持装置、シェルター、食料を必要とするように、宇宙飛行士は互いに通信し、重要な作業を行うために高度なネットワークを必要とします。」

「私たちは、地球上の何十億ものデバイスを毎日接続しているのと同じ標準ベースの技術を活用する一方で、宇宙で遭遇する特有の課題に対処するための新しいイノベーションと技術をもたらしています。」

Axiomの宇宙服はNASAに対し、月へのアクセス、月での生活、月周辺での作業に必要な商業的に開発された人間システムを提供します。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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