SpaceX、海上衛星地球局を申請

浮体式ロケット発射台にスターリンクアンテナを設置

SpaceXは、同社が保有する海上ロケット発射台を衛星地球局にする許可を規制当局に申請しています。
 
Advanced Televisionが最初に報じたところによると、SpaceXは、自律型宇宙飛行士船(Autonomous spaceport drone ship :
ASDS)として知られる海上ロケット着陸プラットフォームにスターリンクアンテナを搭載してテストを行う許可をFCCに申請したとのことです。
 
同社は、北大西洋及び太平洋の米国海域で、ASDSに搭載された最大12のKaバンド地球局を運用するために周波数時限免許(Special Temporary Authority)を申請しました。なお、それぞれの地球局はSpaceXの衛星と通信します。
 
 「SpaceXは、この認可の下で、1隻につき常時4局までの地球局を運用する」と同社は述べています。「この実験により、KaバンドでSpaceXのASDSに搭載されたアンテナの試験を行うことが可能になる」
 
この実験は2024年6月29日まで行われる予定です。SpaceXの文書には次のようにあります。「この実験の目的は、テストトラフィックを使い、海上環境で地球局がゲートウェイとして機能する能力を評価することである。この実験の目的のため、SpaceXは地球局とKaバンドの第一世代および第二世代の衛星システムを接続する。試験期間中、地球地球局は、海上環境においてNGSO FSSトラフィックのルーティングとスイッチング、およびローカルネットワークのバックホールを行う地球局の能力を評価するため、テストトラフィックの送受信のみを行う」
 
SpaceXが最初に無人浮体式着陸プラットフォームの計画を発表したのは2014年のことでした。この再利用可能なロケットは台船から打ち上げられ、台船上に着陸します。そしてプラットフォームはGPSを使って自律的に定位置を維持します。SpaceXが現在および過去に使用したプラットフォームには、「Just Read the Instructions 1 and 2」、「Of Course I Still Love You」、「A Shortfall of Gravitas」などがあります。これらはいずれもMcDonough Marine Service社のMarmacシリーズをベースにしています。
 
スターリンクは、海運セクターで多くの接続契約を結んでいます。福神汽船、Hapag-Lloyd、Seaspan Corporation、Polembros Shipping、Columbia Shipmanagement、Costamare、Sun Enterprises、F.、Laeiszなどのコンテナ船会社がスターリンクの顧客となっています。
 
また、スターリンクターミナルを配備しているクルーズ客船会社には、Ambassador、Cunard、Seabourn、Aqua Expedition、OceanGate Expeditions、Enesel、Royal Caribbean、Norwegian Cruise Line、Carnival Corporation、Windstar Cruises、Hurtigruten、SeaDeam、American Cruise Lineなどがあります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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