ベトナムが台風「ヤギ」の影響により、2Gサービス停止を来月に延期

台風と4G端末の不足が原因

ベトナムは、台風「ヤギ」の影響を受け、予定していた2G通信の停止を来月まで延期しました。

陸上では9月16日までに切り替えが行われる予定でしたが、同国では300万人以上がサービスを利用しているため、情報通信省は、10月15日まで延期することにしました。

総務省は6月、スパラトリー諸島とパラセル諸島で、2026年9月15日まで2Gサービスを提供し続けると発表しました。

今月初め、ベトナム、フィリピン、ラオス、タイ、ミャンマーなど東南アジアの広い地域をカテゴリー5の台風「ヤギ」が襲い、900人以上の命が奪われました。

ロイター通信によると、ベトナム北部では290人以上が死亡したようです。

台風による混乱は、政府が2Gのシャットダウンを延期する決定を下したことに繋がりました。

Nguyen Manh Hung総務相は、「この措置は、通信インフラと顧客通信に大きな影響を与えた歴史的な暴風雨による甚大な損害に対処するため、企業と住民に緩衝期間を提供することを意図している」と述べました。

総務省は、9月8日現在、国内の340万人がまだ2G携帯電話を持っていると述べました。適切な4G携帯電話が不足していることにより、端末供給業者と通信事業者のために提案された切り替えも中止されたようです。

ベトナムの通信事業者は、加入者に2G携帯電話をやめ、4Gまたは5G携帯電話に切り替えるよう促しています。

ベトナム電気通信庁(Vietnam Telecommunications Authority:VNTA)は、900/1800MHZ帯はもはや2Gには使用されず、同国の4Gおよび5Gネットワークに再利用されると発表しました。

総務省は、今年の完全な切り替えに先立ち、12月に2Gのシャットダウンを開始する計画を打ち出しました。

ベトナムの2Gモバイルネットワークは1993年から運用されており、ネットワークの利用者数は減少しているものの、ベトナムの総務省は昨年、昨年末までに全体の5%未満に当たる約600万人がまだネットワークを利用していると予測していました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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