VocusとNSW Telco Authorityが「モバイルタワー」ドローンを共同開発へ
4Gと5Gをサポートし、緊急時の接続環境を提供するよう設計
VocusとNSW Telco Authorityは、オーストラリア国内の緊急サービスを支援する目的で、上空でモバイルタワーの役割を果たすドローンの開発で提携しました。
両社は、このドローンは自然災害などの緊急時に重要な4G/5Gモバイル接続を提供し、また、VocusのStarlink衛星サービスによる高速低軌道衛星接続を通じて提供されるとしています。
オーストラリア製のこのドローンは、最大28平方キロメートルのエリアに接続環境を提供することができ、地上からの電力供給により無期限に飛行することが可能であるとされています。
Vocus社によると、このドローンは最大15kgまでの積載が可能で、4G/5Gタワー設備、P25双方向無線設備、高輝度投光器やカメラなどのペイロードを搭載して上空をホバリングします。
このドローンは、モバイルタワーが故障や 損傷しているような自然災害時に、空中のモバイルタワーとして使用することができる、と通信事業者は述べています。
Vocusが保有するプライベート4Gおよび5Gネットワークの構築を専門とするChallenge Networks社が、このソリューションの設計と構築を行いました。
このソリューションは、Bimbimbieにあるニューサウスウェールズ地方消防局の基地で行われたデモンストレーションで、緊急サービス機関によってテストされました。
このデモンストレーションは、NSW Telco AuthorityのNext Generation Digital Connectivityイニシアチブが主導したもので、自然災害時、特に標準的なモバイルネットワークが途絶えた場合に、ドローンがどのように重要な通信サービスを提供できるかが検討されました。
「これは、Vocusが得意とする衛星技術と、Challenge Networksが得意とするワイヤレスとシステム統合を駆使して、オーストラリア特有の課題に対して見事にシンプルなソリューションを提供した一例です」と、Vocusの宇宙・衛星開発マネージャーのAshley Neale氏はコメントしています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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