トンガの国内海底ケーブル、火山噴火から1年半に修復完了

トンガタプとハアパイ、ヴァヴァウを結ぶトンガ国内海底ケーブルの修復が、フンガトンガ・フンガアパイ火山の噴火による被害から1年半を経てようやく完了しました。

地元メディア『Matangi Tonga Online』は、先週水曜日(7月12日)にサービスが再開されたと報じました。

ケーブルの損傷は、2022年1月にトンガの近海で大きな海底火山が噴火した際に引き起こされ、場所によっては高さ3フィート(約1.5メートル)に達する津波を引き起こしました。

2013年に敷設されたフィジーまでの総延長827kmのトンガ国際海底ケーブルと、ヴァヴァウウ島、リフカ島、トンガタプ島を結ぶトンガ国内ケーブルの両方がこの災害の被害を受けました。なお、トンガの国際海底ケーブルについては、噴火の1ヵ月後に修復が行なわれました。

Tonga Cable Limited(TCL )社によると、ケーブルシステムの再接続に使用されたケーブルの総延長は108km強で、フランスからの代替ケーブルの到着を待たなければならかったとのことです。

DCDは昨年、現地で代替品を調達できなければ、修理までに1年かかる可能性があると報告しており、この長期化はある程度想定されていました。

「国内海底ケーブルの修理にこれほど時間がかかったのは、修理に必要なケーブルの量と種類が不足していたためだ。Alcatel Submarine Networks (ASN)に発注するケーブルの量を確認するのに5ヶ月かかった」と、Tonga Cable Ltd.は述べています。

「これには、ニュージーランドの国立水・大気研究所(NIWA)が2022年4月から5月にかけて実施する調査結果を待つ必要があった」

TCLによると、発注後、ASNはケーブルの製造にさらに7ヶ月を要し、フランスのASNから出荷されるまでにさらに4ヶ月、ケーブル船がトンガに到着するまでにさらに2ヶ月を要したといいます。

実際の修復作業には8日間を要し、ASNとOptic Marine (OMS)が共同で所有・運航するケーブル修理船C/S Lodbrogの57人の乗組員によって行われました。)修復作業は、船がトンガに到着した時点から開始されました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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