Apple、アイルランドのデータセンター用地を売却
Appleは、当初は10億ドル規模で開発を予定していたアイルランドのデータセンター用地の売却を判断したようです。
The Timesが最初に報告した内容によると、 Galway州Athenry で提案されていたDerrydonnellデータセンターは、商業用不動産会社Binswangerが管理するWebサイトで現在販売されているといいます。
Data Hub Westの広告では「すぐに使えるデータセンター開発サイト」として宣伝されています。2014年時点ではAppleは約1500万ドルの費用を投じていましたが、価格については明示されていません。この土地は、合計320,000平方フィート(29,729 sq m)の敷地を持ち、完全な建築計画許可が下りています。
Appleは当時、サイトでは150人を雇用し、850百万ユーロ(10億ドル)の費用を投じるとコメントしていました。
5年間の苦労
データセンターと変電所の建設計画の許可を当初獲得していたにもかかわらず、環境への懸念を挙げた反対勢力からの異議を唱えられていました。
Athenryサイトの当初の計画は、 Galway議会によりすぐに承認されていましたが、上訴により、アイルランドの計画委員会( An Bord Pleanála )と商事裁判所が一旦承認を引き下げ、2015年、2016年を経て、そして2017年に承認されました。
しかし、環境の抗議団体は屈せず、控訴を上級裁判所に持ち込み、最終的に最高裁判所まで進み、控訴に勝ちました。
Apple for AthenryのPaul Keane氏は、この開発は「他のヨーロッパ諸国で行われていた方法を迅速にフォローすべきだった」と述べました。
この施設は2017年までに稼働する予定でしたが、5年もの間続いたいくつもの法的な訴訟により妨害されました。
最終的に、Appleは断念し、2018年に首相のLeo Varadkarからの最後の嘆願にもかかわらずプロジェクトをキャンセルしました。
同社は現在、デンマークのViborg施設の建設に注意を向けています。
このデータセンターもまた、度重なる遅延、請負業者の解雇、建設工事の停滞など、同社にとって問題を引き起こしています。
この施設は、姉妹サイトAabenraaを含むヨーロッパ地域における17億ドル規模の拡張計画の一部でしたが、Aabenraa施設は最終的には理由不明でキャンセルされ、土地も現在販売に出されています。
Data Center Dynamics
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