5人の女性がAmazonを告訴、数百人のAWSスタッフが人種・性別差別や報復があったと主張
Amazonの現職および元職の女性従業員5名がそれぞれ雇用差別を理由に同社を訴えています。
更に550人以上のAWSの社員も、同社の”女性や過小評価グループに対する組織的な差別、ハラスメント、いじめ、偏見の根底に横たわる文化 “を主張する嘆願書に署名しました。
この5件の告訴は、AmazonのEコマース部門とAWSクラウド部門双方で働く従業員を対象としています。そのうちの一つ、人事部の黒人社員であるパール・トーマス氏が、上司がNワード(※黒人に対する差別表現)を使ったと告発したことで罰せたれたと主張しています。
同じく黒人の人事部社員のティファニー・ゴードウィン氏は、白人上司による人種的偏見を訴えたことで、いくつかの昇進の機会を失ったと主張しています。
更にAWSの役員であったシンディ・ワーナー氏は、上司が同性愛者嫌悪発言をしたと主張し、弁護士を雇ったことが原因で報復的に解雇されたと述べています。
Amazonの広報担当者であるジャシー・アンダーソン氏は声明の中で、「当社は、報告された事件に対処するために、これらの無関係な事件のそれぞれについて徹底した調査を行っているが、主張を裏付ける証拠は見つからなかった」と述べています。
しかし同社は金曜日、550人以上の従業員が署名した請願書を受け、AWSでの差別に対する主張に関し、より広範な調査を開始したと発表しました。
この嘆願書は、Amazonの差別調査プロセスは「公正さ、客観性、透明性に欠けている」としており、そしてそれは「苦情を申し立てた従業員ではなく、会社と現状を守るために設定されている」としています。
ワシントン・ポストによると、この嘆願書は、2020年にLinkedInに投稿された長文の “Why I Left AWS. (私がAWSを辞めた理由)”も参照しているとしています。
広く共有されているこの記事の中で、元従業員のラウドン・ウィリアムズ氏は、「L8のリーダーが同性愛者に対する嫌悪的な言葉を使っているのを個人的に聞いたことがある 」と主張しています。
彼女はさらに、「私が知っているマネージャーの中には、彼らに対する複数の人事部への苦情が立証され、そして中には未だに会社に残っている人物もいる」と付け加えています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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