スウェーデンの18のデータセンターが違法なクリプトマイニングで閉鎖

税務当局は9100万ドルを要求

スウェーデンの18か所のデータセンターが、スウェーデンの税務庁によって閉鎖されました。

Cryptonewsの報告によると、スウェーデン税務庁は、データセンターがクリプトマイニングに関与していることを確認した後、施設を閉鎖したようです。調査は2020年から2023年にかけて行われ、データセンターが対象外の税制優遇措置を悪用していたことが明らかになりました。

調査により、Datacenter ABやDatorhall ABといった国内の企業が、事業活動を偽って報告していたことが明らかになりました。それぞれグラフィックデザインやコンサルティングサービスと報告していましたが、両社を調査したところ、Datacenter ABのウェブ閲覧履歴の93%が暗号関連であり、Datorhall ABのコンピューティングインフラのすべてがクリプトマイニング専用であることが判明しました。

当初は10件の判決が不服として上告されましたが、裁判所はそのうち8件について企業の上訴を却下しました 。スウェーデン税務庁は、付加価値税と課徴金を含め、9億9000万スウェーデンクローナ(9100万ドル)の支払い義務があると発表しています。

スウェーデン税務庁の報告書によると、 政府による規制や監視体制が整っていないことが、 クリプトマイニングデータセンターによる不正な金融取引、および脱税やマネーロンダリングを促進する要因となっているとのことです。

2020年、スウェーデンでマネーロンダリングの国家リスク評価が行われましたが、この時にはすでにクリプトマイニングがリスクとして指摘されていました。しかし、スウェーデンのマネーロンダリング法は依然としてクリプトデータセンターを除外しており、監督なしで運営することを可能にしています。

現在、政府はスウェーデン国内にあるデータセンターの目的や、それを利用している企業や人々を特定することができていません。

隣国のノルウェーもスウェーデンと同様の状況でしたが、最近、クリプトマイニングデータセンターを規制し、事業者の登録を義務付ける計画を欧州で初めて発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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