インドネシアがイーロン・マスクのxAIのデータセンター誘致を希望

テスラのバッテリー工場誘致に失敗した政府アドバイザーが新たなアイデア

インドネシア政府は、イーロン・マスクに彼のAIスタートアップxAIのデータセンターを、東南アジア諸国に建設することを望んでいます。

インドネシア国家経済会議のLuhut Binsar Pandjaitan議長は、ドナルド・トランプ米大統領の就任後、来年テスラの億万長者に会う予定だと述べました。

イーロン・マスクは以前、インドネシアにテスラのバッテリー工場を建設する誘いを断ったことがありますが、インドネシアのPrabowo Subianto新大統領の顧問である同議長とは過去に仕事をしたことがあります。

ウォールストリートジャーナル紙のインタビューによると、同議長は、5月にイーロン・マスクがインドネシアでStarlink衛星インターネットサービスを開始するためにバリ島を訪れた際、xAIがインドネシアにデータセンターを開設するアイデアを売り込んだと述べました。

イーロン・マスクを「友人」と表現する同議長は、バッテリー工場のアイデアはテスラが「アメリカでやるという独自のアイデアを持っていた」ため頓挫しましたが、データセンターの提案はもっと成功すると期待していると語りました。

インドネシアは、データセンター市場として急成長しており、マイクロソフトは今年初め、新しいクラウドリージョンを開設するため、同国のデジタルインフラに17億ドルを投資すると発表しました。

インドネシアに進出している、または進出を計画している他のクラウド企業には、Huawei, Google、アリババ、Tencent、AWSなどがあります。また4月には、IndosatがNvidiaと提携し、インドネシアに2億ドルのAIセンターを建設することを明らかにしました。

xAIが、このリストに加わるかどうかはまだわかりません。このスタートアップは、Grok AIチャットボットを開発したことで知られ、テネシー州メンフィスにあるデータセンターで巨大なスーパーコンピューターを稼働させています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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