CBRE:米国主要市場における新規データセンター建設容量が前年比で減少

2020年以来初めて、建設中の新規総容量が減少

CBREの調査によると、米国の主要データセンター市場における建設中の新規容量は、2020年以来初めて減少したとのことです。

2025年末時点では、建設中の容量は5.9GWとなり、2024年の6.3GWから減少しました。CBREは、多くの計画案件が許認可、ゾーニング、電力調達の問題によって遅延していると述べています。

これは、2025年の市場分析において繰り返し指摘されているテーマです。主要市場では、新規容量の確保に苦労しているという報告が相次ぎ、二次市場がその不足分を補う傾向が見られます。例えば、JLLの最近の報告書では、テキサス州が2030年までに世界最大のデータセンター市場の座を獲得する可能性があると指摘しています

CBREの報告書によると、2025年には複数の主要市場で建設中容量の総量が、2024年と比べて減少したとのことです。対象には、バージニア州北部(29%減)、オレゴン州ヒルズボロ(15%減)、シリコンバレー(14%減)、アトランタ(4%減)が含まれます。

一方、フェニックスとニューヨークの三州エリアでは変化がなく、ダラス・フォートワースは15%増加しました。

また、シカゴは前年比で建設中容量が169%増という大幅な増加を示しました。

主要市場全体の供給量は、前年比36%増加し9.3GWとなりました。

データセンターのアブソープション ( Absorption:正味成約量 稼働し収益を生むIT負荷の純増)は、すべての市場で前年比増となり、2024年の1.8GWから2025年には2.5GWに増加しました。主要市場の中では、バージニア州北部が1.1GWでトップとなりました。

ダラス・フォートワースは470MWの正味成約量を記録し、前年比で424MW増加しました。CBREは、これが同地域のハイパースケールユーザーからの人気の高まりを示していると述べています。

CBREによると、2025年末までに全体の空室率は1.4%と過去最低を記録し、在庫不足により大規模な展開が制限されあている状況です。その結果、プレリース(竣工前契約)やオフマーケットでの取引活動が活発になっています。同社は、新規供給の制約が続く中で、空室率は引き続き過去最低水準になると予測しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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