Optus、メルボルン近郊の通信障害は破壊行為が原因と発表

サービスは復旧済みだが、同社にとっては再びの障害

オーストラリアの携帯キャリアOptusは今週、再びネットワーク障害に見舞われ、その原因をインフラへの破壊行為と発表しました。

Optusが重大なトリプルゼロ(緊急通報)障害を起こした2か月後に発生した今回の障害はメルボルン近郊の約1万4,000人に影響を与えなした。当時は4人が死亡し、600人以上の顧客が影響を受けました。

同社によると、今回は緊急通報の接続に失敗した事例は確認されていないとのことです。

同社はすでにサービスを復旧しており、メルボルン南部のモーニントン半島で光ファイバーケーブルが切断されたことが原因であると説明しています。

「Optusで本日発生した破壊行為とみられる事案により、ビクトリア州フランクストンおよびモーニントン半島地域のモバイルサービスが停止したが、現在は完全に復旧している」との同社の声明を、News.com Australiaが報じました。

この事件はTelstraのピット内で発生し、光ファイバーケーブルが切断されていました。当初、一部報道では架空ケーブルが切断されたとされていました。同社は、警察が本件の調査を進めていると述べました。

Optusは、過去数か月間に複数の障害を経験しており、今月初めにも別の光ファイバー切断による障害が発生しています。

同社は9月18日の障害で厳しい調査を受けており、死亡事故に関してオーストラリア通信・メディア庁(ACMA)への対応が遅れたとして批判を受けています。

この障害後、同月中に再び緊急ネットワーク障害が発生しました

当時、Optusはニューサウスウェールズ州ダプト(Dapto)地域の携帯電話基地局周辺が原因であると説明し、その後ネットワークベンダーのEricssonに責任があるとしていました。

こうした一連の障害により、2023年11月に14時間以上続いた障害の影響で前CEOのKelly Bayerは辞任しました。その後昨年11月にOptusのCEOに就任したStephen Rueへの圧力が高まっています。

この問題を受け、Optusには1,200万豪ドル(約793万米ドル)の罰金が科され、ネットワーク部門責任者のLambo Kanagaratnamも数か月後に辞任しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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