オーストラリア、アデレードのGlensideデータセンターで火災発生
南オーストラリア州の病院の患者記録システムをダウンさせる
オーストラリアのアデレードにあるGlenside Data Centreで火災が発生しました。
この事故により、南オーストラリア州の州立病院の電子医療記録システムなど、政府サービスに障害が発生しました。
Glenside の施設は、州政府の主要なデータセンターです。電気火災は現地時間9時45分に最初に発生しましたが、消防隊が到着する前に消火されました。Adelaide Nowによると、現地時間の午後5時頃になっても、システムはオフラインのままであったといいます。
南オーストラリア州政府のエグゼクティブディレクター兼政府最高情報責任者であるEva Balan-Vnuk博士によると、データセンターの “冷却システムが電気事故により影響を受けた “とのことです。Balan-Vnuk氏によると、冷却システムへの電力供給は一晩で回復する見込みであるとのことです。
「電気的事故」の正確な原因はまだ判明していません。
Digital Health SAは、病院の職員に対し、この火災が 「Sunrise EMR & PASを含むSA Healthのサービスやアプリケーションに大きな問題を引き起こしている 」と通知しました。
この障害は、ロイヤル・アデレード病院、ライエル・マクエウィン病院、モドバリー病院に影響を及ぼしており、医師のメモや医療記録にアクセスできない状況であることを意味しています。
SA Healthの広報担当者は、この火災により、「電子医療記録システムを含む、一部のシステムとネットワーク全体の接続性に問題が生じている」と述べています。
「SA Healthは、システムとアプリケーションを別の場所にあるデータセンターに移行している最中です。影響を受けたすべてのシステムをできるだけ早く復旧させる予定です」
これらのアプリケーションがどのデータセンターに移管されるかは、公表されていません。
医療記録と同様に、南オーストラリア州政府のICTサービスにも影響が出ていますが、Balan-Vnuk氏によると、「重大な悪影響は確認されていないが、一部のシステムの動作が通常より遅くなる可能性がある」とのことです。
アデレードには、ADL01をはじめとするDCIが所有するデータセンターがあり、同社は現在、ADL02とADL03に着手しています。南オーストラリア州政府は、すでにADL01に一部のIT機器を収容しています。
また、DCIのほか、NextDC、CDCもオーストラリア州都への新たな施設の設置を進めている段階です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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