【OVH火災事故】SBG4は復旧、顧客はSBG3の復旧を待つ

Klaba氏は今日遅くに原因を更に明らかにすると約束

フランスのDC事業者OVHcloudは、先週の壊滅的な火災事故に伴いサイト全体の稼働を停止していましたが、SBG4データセンターのサーバは再稼働が始まりました。

ライン川沿いの工業団地にあるOVHcloudのデータセンター4棟のうち、SBG2は全焼したため閉鎖されましたが、サイトへの電力とネットワークが復旧したことで、サーバの再稼働が行われ始めています。OVHcloudのステータスページによると、最も小規模な施設のSBG4は稼働が再開(緑色)され、一方SBG1でもいくつかのサーバは稼働を始めたようです。ただし、SBG3については全ラックが未だにステータスページ上では停止状態(灰色)となっています。SBGのサービスのステータスを詳しく説明しているページでは、OpenStackベースの一部のパブリッククラウドサービスについては、回復不能であるか、4月8日まで復旧されない可能性があると明らかにしています。

「OVhcloudは誰よりも顧客のデータを気にかけている」

サーバのストレージ上には、回復可能な多くのユーザーデータが含まれているが、SBGでパーソナルクラウドストレージ(pCS)クラスターを復活させるには、長い時間がかかる、とOVHcloudの創設者であるOctave Klaba氏はTwitterで述べています。「pCSは10000を超えるディスクで構成される巨大なObject Storageクラスターである。100%の顧客のデータを再構築するには80%のデータが必要です。まずopenstackやkeystoneなどを再稼働させる必要があり、その後pCSを再起動する」

Klaba氏がSBG1で説明したように、一部の損傷したサーバは煙による損傷からの修復が必要であったため、プロセスはより複雑となっています。「ディスク、CPU、RAMは正常に機能するが、すべてのサーバのマザーボードは交換する必要がある。これを迅速に行うには、それらすべてをAtomを搭載した1つの標準マザーボードに変更し、お客様がデータを取得して別のサーバに移行できるようにしていく」

一部の顧客は、このプロセスに非常に時間がかかることに焦り、サイトがGoogleのリストから消えると、生活が脅かされると指摘しています。あるユーザーは、「この後、家族をどのように養っていけるのか、そして仕事がこの先どうなるかわからない。少なくともSBG3での試験を行ってください、お願いします」とツイートしています。

他のユーザーはバックアップ手順について説明し、同じサイト内でのバックアップはデータセンター全体のダウンに対する防止策にはならないと繰り返しました。「事業者が1つのDCを失ったことですべてを失ったとすると、それは十分な準備とバックアップをしていなかったから」とある人物は述べています。

別の指摘もあります。「全てのDCを再稼働させるという絶対的に膨大なタスクも理解していないようだ。辛抱強く待って、誰よりもデータを気にかけてくれているOVHに感謝する必要がある」

Klaba氏は本日遅くに映像の更新を約束しました。これは、根本原因とサービスの復元手順についての詳しい説明となります。

Data Center Dynamics

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