海底ケーブルの断線によりシェトランド諸島で障害が発生
スコットランドのシェトランド諸島で大規模な障害が発生し、固定電話、インターネット、モバイルサービスに影響が出ています。
障害の原因は海底ケーブルの断線であり、シェトランド諸島はフェロー諸島からスコットランド本土のアバディーンシャーを結ぶケーブルで結ばれています。尚、断線の原因は明らかにされていません。
BTは、障害の原因を、スコットランドの北海岸から100マイル離れた「シェトランド島」を結ぶ「サードパーティのケーブル」の断線であると非難しています。
影響のあったケーブルは「SHEFA-2海底ケーブル」で、これはシェトランド島とスコットランド北部の諸島であるオークニー島を結んでいます。このケーブルは、Faroese Telecomの子会社であるShefa社が所有しており、Shefaは次のように述べています。「シェトランドとオークニーを結ぶ海底ケーブルSHEFA-2にケーブル障害が発生したため、シェトランドの通信サービスに影響が生じています。技術者が可能な限りサービスの復旧に当たっています」
障害は今朝発生し、エンジニアが今朝5時から問題の解決に取り組んでいるが、遅延は土曜日まで続く可能性があるとSky Newsは報道しています。BTは、大規模障害の復旧に取り組んでいるとするメッセージを利用ユーザーに伝えたと報道されています。
警察は、今回の障害を重大インシデントと宣言しており、また、オークニーとシェトランドの議員であるAlistair Carmichael氏は、この被害は 「壊滅的な影響 」を与えていると述べています。
「できるだけ早く他のルートでサービスを迂回させるよう、現在エンジニアが取り組んでおり、追ってさらなる更新情報を提供する予定です。外部の海底ケーブル事業者も、リンクの迅速な復旧に努めています」BTグループは声明でこのように述べています。
「999(緊急電話)に電話する必要がある人は、自身のモバイル事業者の電波が届かなくても、固定電話か携帯電話を試してみてください。ご迷惑をおかけして申し訳ございません」
地元メディアの報道によると、シェトランド諸島のブロードバンド・サービスには影響がなかったが、シェトランド諸島の商店ではカード決済ができず、ATMの現金自動預け払い機も使えない状態であったようです。
シェトランド諸島は人口23,000人弱で、漁業に大きく依存している地域です。
Shefa社は2007年にSHEFA-2ケーブルを敷設しました。同社はまた、「CANTAT-3ケーブル」と「HRONNケーブル」も運用しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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