Google 、AIチップ特許侵害の疑いで16.7億ドルの訴訟を争う
裁判は2週間続く見込み
コンピューター科学者のJoseph Bates博士がGoogleに対して起こした2019年の特許侵害訴訟が、ついに法廷に持ち込まれる運びとなりました。
2005年に技術ライセンス開発会社Singular Computingを設立したBatesは、2010年から2014年の間に3回にわたり、AIに関する課題を解決する方法を議論しながら、自身のコンピューター処理のイノベーションをGoogleと共有したと主張しています。
同博士の訴訟では、Google が Tensor Processing Units (TPU) v2 と v3 プロセッサを開発するために、彼の設計をライセンス供与する代わりに、彼のコンピュータアーキテクチャデザインをコピーしたと主張しています。
TPUは、Googleが機械学習のワークロードを加速するために特別に設計した特殊なハードウェアアクセラレータです。
これらのチップは、Google検索、Gmail、Google翻訳を含む多くのGoogleサービスのAI機能をサポートするためにGoogleによって使用されてきました。
GoogleのチーフサイエンティストであるJeff Deanは、この件で引用された社内メールの中で、Bates博士のアイデアはGoogleが開発しているものに「実によく適している」と書いています。無名のGoogle社員からの追加メールには、「スタッフは Joeのアイデアにかなり影響された 」と書かれていました。
この特許侵害の疑いに対して、BatesはGoogleに16億7000万ドルの支払いを要求しています。
Googleの広報担当者は、「Singularの特許請求は疑わしいものであり、現在控訴中です」と語りました。これは、ワシントンの控訴裁判所でGoogleがSingularの特許の無効を求めて係争中の別件を指しています。
「特許の主張は私たちが長年かけて独自に開発したTensor Processing Unitsには当てはまりません。法廷で記録を正すことを楽しみにしています」と広報担当者は述べました。
裁判は2週間続く見込みです。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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