サウジアラビアがNvidia GPUを3,000基、UAEも数千基を購入

皆が生成AI競争に参入する中

サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)は、生成AIアプリケーション開発に向けて、それぞれ数千基のNvidia製GPUを購入した模様です。

フィナンシャル・タイムズによると、サウジ政府はキング・アブドゥッラー科学技術大学(KAUST)を通じて、少なくとも3,000基のNvidia H100チップ(各チップの価格は少なくとも約4万ドル程度)を調達したとのことです。これらのチップは年末までに納入される予定となっています。

KAUSTはすでに少なくとも200基のNvidia A100を所有しており、年末までに700台のGrace Hopperを搭載したShaheen III スーパーコンピュータ の構築を進めています。

一方、UAEは「数千基」程度のNvidia製 GPU を確保し、アブダビのMasdar Cityにある国有のTechnology Innovation Instituteで独自のオープンソース大規模言語モデル「Falcon」を開発しました。このモデルは384基のA100チップでトレーニングされました。

UAEの国家関連のテクノロジー企業であるG42社は、先月、AIスーパーコンピュータ向けに、独自のチップアーキテクチャを持つ米Cerebras社との約9億ドルの契約を発表しました。

今月初め、中国のテクノロジー大手が50億ドル相当のNvidia製チップを購入する方向であることが明らかになりました。ただし、米国による対中輸出規制により、現在中国企業はA800やH800など、Nvidiaチップの簡略版しか入手することができない状況です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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