Amazonが英国のIberdrola社と159MWの洋上風力発電PPAを締結
Amazonが、英国の洋上風力発電所の発電量を調達するための電力購入契約(PPA)を締結しました。
同社は今週、East Anglia Three洋上風力発電所から159MW(年間700GWh相当)を購入する契約をIberdrola社と結んだことを発表しました。
サフォーク沖69kmに位置するこの140万kWのプロジェクトは、95基のSiemens Gamesa製14.7MWタービンで発電されます。この風力発電所は2026年にフル稼働し、世界で2番目に大きな風力発電所となる予定です。
Iberdrolaの大口顧客・産業ソリューション責任者であるSergio Hernández de Dezaは、次のように述べました。「Amazonのような企業は、再生可能エネルギー産業の発展をリードすると同時に、エネルギー安全保障、持続可能性、価格安定性、競争力も維持しています。今日、2つのグローバル・リーダーが協定を結ぶことは、エネルギーの自立や、地元の雇用をよりいっそう促進し、カーボン排出量の削減を大西洋の両側で実現することを意味します。」
AmazonのEMEAエネルギー責任者であるLindsay McQuadeも以下のように付け加えています。「Amazonは、世界中で再生可能なプロジェクトを支援しています。なぜなら、カーボンニュートラルなエネルギー源への移行は、二酸化炭素排出量を削減するうえで最もインパクトのある方法の1つであり、2040年までにネット・ゼロカーボンを実現するという気候公約の達成の一助となるからです。これは地球とお客様にとって良いことです。」
Amazonは世界最大の再生可能エネルギー購入企業であり、欧州、米国、アジア太平洋地域の風力・太陽光発電について、IberdrolaとPPAを締結しています。
また、Iberdrolaは米国のMeta、欧州のVodafoneおよびO2TelefónicaともPPAを締結しています。
IberdrolaはAWSの顧客でもあります。両社は、クラウドを利用して複雑な気象シミュレーションの実行時間を半減させたり、Amazonの機械学習サービス「Sagemaker」を利用して世界中の再生可能エネルギー資産の効率を最大化したりするプロジェクトなどを共同で実施しているとのことです。Iberdrola傘下のScottishPower社も、AWSを使ってIoTプラットフォームを構築することで、センサーデータを収集し、英国の低圧ネットワークの知識を向上させました。
Iberdrolaの de Dezaは、次のように述べています。「私たちは、生成AIとビッグデータの分野でAmazonと提携することで、私たちのビジネスをいち早く発展、拡大することができると思い、わくわくしています。」
先述のAmazonのEMEAエネルギー責任者であるMcQaudeも、以下のように述べています。 「IberdrolaがクラウドとAIを使って自然エネルギー事業を加速させ、世界中の送電網に必要とされるクリーンな電力を供給するのは素晴らしいことです。」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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