IntelがAIチップメーカーHabanaを20億ドルで買収
データセンター向けのディープラーニングアクセラレータの開発会社であるHabana Labsが約20億ドルでIntelに買収されました。
この買収でIntelは2024年までに250億ドルを超えると予想されるAIチップのポートフォリオを構築しようとしています。また同社は、今年AI関連で35億ドルを超える収益予測を発表しています。
買収後も Habana は「独立した」事業を維持し、現在の経営陣が引き続き主導し、イスラエルを拠点とします。ただし、HabanaはIntelの Data Platforms Groupにレポートを行います。
あらゆるニーズに対応するチップ
HabanaのCEO、David Dahan氏は次のように述べています。「Habanaへの投資を受けてIntelと縁があり、協力できるようになったことは幸運であり、正式にチームに加わったことを嬉しく思っている。」
またIntelのData Platforms GroupのEVP兼GMのNavin Shenoy氏は次のように付け加えました。「この買収は、インテリジェントエッジからデータセンターまで、あらゆるパフォーマンスニーズに合ったソリューションを顧客に提供するというAI戦略を前進させる。」
「具体的には、Habanaは進化するAIワークロードに対処するために、高性能トレーニングプロセッサファミリと標準ベースのプログラミング環境を備えたデータセンター向けAI製品を供給する。」
しかし、 Nervanaは?
Habanaの Gaudi AI Training Processor と Goya AI Inference Processor は、Intelの既存のNervana NNPと競合しています。
Intelの推論・トレーニングチップは、 2016年にIntelが約4億ドルで買収したNervana社により設計されています。
NNPのレンジはデータセンター向けの安価でスケーラブルなチップの作成に注力した結果です。IntelがFierceElectronicsに語ったところによると、「HabanaとNervanaの組み合わせを顧客からのインプットで評価するのに時間がかかるだろう」とのことです。
「当社は我々の専門知識を最大限に活用し、データセンターのAIワークロードに比類のないコンピューティングパフォーマンスと効率性を提供する予定です。」
Data Center Dynamics
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