Covid-19がエッジの導入を加速【特集】
DCD> Building the Edgeレポート
”そして、人の介在無しでそれを実施しなければならない”
Covid-19パンデミックが人同士の関与を減少させた事で、エッジリソースの利用が増加し、ビジネスの変化を12〜18か月程度加速させたようだ、と先週行われたDCDのBuilding The Edgeイベントの中で発表がありました。
企業はデジタル運用へと変わりつつあり、より自動化が進み、より大量のデータを処理するようになっている、そしてその変化は、パンデミックによるStay Homeにより加速したと、起業家のMark Thiele氏は基調講演で述べました 。
人々が制約になっている
「対応が遅い企業にとっての悪いニュースは、パンデミックが変化曲線を12〜18か月以上加速した可能性が高いということ。」と、現在はスタートアップEdgevanaのCEOであり、以前はエリクソン、Switch、HP、VMwareなどの組織を渡り歩いてきたThiele氏は言います。 「以前は変化に5年かかっていたものが、今は3年半だ。」
各企業は、パートナー企業や顧客とのコミュニケーションをデジタルへと変えてきています。これはリアルタイムかつ少ない人的リソースで仕事をすることを意味すると彼は言います。
「仮想テーブルの周りの幹部チームを可視化する」とThiele氏は言います。 「CEOは経営幹部に「このパンデミックの中、管理を行う上で、私たちの最大の制約は何か?」と尋ねます。テーブルの周りの少なくとも1人が手を挙げて、「まあ、それは人々です」と言って、CEOは「はい、そうですね、人々が私たちの制約です。」
これはつまり、パンデミックのような事象の影響を最小限に抑えたい企業は、作業の自動化を進め、より少ない人的リソースでの運用を行っていく必要があることを意味しています。「企業がなんらかの障害を見つけた場合、最初の目的はその障害を乗り越えること。もし人間がそのプロセスを遅くしているのなら、人間は移動や変更、あるいは排除されるでしょう。好むと好まざるとにかかわらず、私たちは人間の関与をできるだけ制限する方法を探しているのです。」
ビジネストランスフォーメーションの中で、顧客はビジネスプロセスに統合される、とThiele氏は、Elon Musk氏(テスラ社CEO)がTwitterユーザーからのフィードバックに基づき、テスラ車への新機能を要求した逸話を引用し説明しました。エッジコンピューティングは一般的に、人々やデバイスへの接続 レイテンシ を抑制する手法として定義されていますが、実際には、ビジネスプロセスへの顧客の統合を促進する手法であると言います。「エッジコンピューティングは企業にとって顧客と連絡を取り、フィードバックを得る手段なのです。」
Thiele氏は、エッジコンピューティングは、以前のデータセンター建設業者が想定していた多くを覆しており、しかしそれは必要であるため、業界は新しい構築方法を見つける必要があると言います。彼は、データセンター建設業者が考えていた想定をリストアップし、こう言います。「電源、変電所、サーバにはファンが必要。遠隔地での修理を行う必要がある。人が立ち入るためのスペースが必要。温度を適切に保つ必要がある。これらはどれも当てはまりません。私たちは私たちの従来の想定を改める必要がある。」
同氏は続けます。「従来のデータセンターをより小さなフットプリントにする必要はなく、完全に異なるものを構築する必要がある。これは、集中型データセンターと同じくらい費用対効果が高い。そして、それを人を介在させずに実施しなければならないだろうと想定できるでしょう。」
彼は、「人を方程式から取り除く」手法の中で、新しい機器を提供するUPSの配送員が配送し、インストールもできる程度に、エッジ機器を「dumbed down(簡略化)」させる必要があると示唆しました。
Data Center Dynamics
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