エリクソン、IoT 事業をAeris社に売却 ~取引は2023年第1四半期完了予定

エリクソンは、IoTアクセラレータとコネクテッドビークル・クラウド事業をカリフォルニア州のAerisに売却することに合意しました。

IoT部門は同社の赤字部門であり、今回の売却により同社の四半期損失は2400万ドル減少する見込みです。

IoT事業では企業向けにセルラーIoT接続ソリューションを提供しており、今回の取引にはエリクソンのConnected Vehicle Cloud(CVC)ユニットも含まれます。

1996年に設立されたAerisはIoTに特化し、企業にインテリジェントなIoTセルラー接続を提供しています。同社のパートナーリストには、Vodafone、ソフトバンク、AT&T、T-Mobileなど、ビッグネームが名を連ねています。

エリクソンによると、この取引に関連して1億600万ドルの費用を一度だけ計上する見込みで、取引は2023年第1四半期中に完了すると予想されます。

同社のIoTアクセラレータは9000社以上の企業で利用され、世界で9500万台以上の接続デバイスと2200万台のeSIM接続を管理しているといいます。また、CVC部門は、180カ国で600万台の自動車を接続する自動車用IoTを提供しています。

エリクソンのビジネスエリア・テクノロジー&ニュービジネスの責任者Åsa Tamsonsは、「Aerisは、IoTソリューションの提供を接続性以外にも拡大することに成功しており、エリクソンのIoTビジネスとその強力な市場プレゼンスによる価値創造の可能性を完全に実現するための適切なフォーカス、資産、能力を持っています」と述べています。

「エリクソンは、IoT市場の断片化に対応するために多大な投資を行ってきましたが、バリューチェーンの限られた部分にしか参入しておらず、その投資のリターンは限定的でした。統合された事業は、企業には比類のないIoTプラットフォームを、通信サービス事業者には新たな収益源を提供し、最終的にはエリクソンの顧客に利益をもたらすことになるでしょう。Aerisは、私たちのIoT事業にとって良いプラットフォームです。」



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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