データセンター機器の誤動作でアイオワ州Covid-19ワクチンデータが混乱
データセンターの機器誤動作を原因とする障害で、米アイオワ州のCovid-19ワクチンダッシュボードが一時的に中断されました。
The Iowa Immunization Registry Information System(アイオワ予防接種レジストリ情報システム:IRIS)は、ほぼ1日間利用不可となりましたが、その後復旧しました。 DXC Mid Atlantic DataCenterを利用していた他の州もこの障害の影響を受けました。
幸い、この障害でワクチン接種の遅延は起きませんでした。
幸い、陰謀論者は気づかなかった
「Covid-19ワクチン接種情報の報告で使われるアプリケーションであるIRISを運用するデータセンターで、3月16日に短時間の機器の誤動作が発生した」とIowa Department of Public Health(アイオワ公衆衛生局:IDPH)は声明でこのように述べていました。
「アイオワ州や他の複数の州に影響を及ぼした停止の間、プロバイダーはIRISにアクセスしてワクチン接種情報を入力できなかった。しかしこの問題は解決され、すべての機能は復元された」
IDPHは、その施設を「Mid Atlantic Data Center」として公表しました。これは、複数企業のサイトをカバーする広義の名称です。ただし、公開されているIRISのWeb Services Data Exchange Setupドキュメントでは、DXCが所有するデータセンターを使用していることが確認できます。
バージニア州情報技術庁(VITA)でも使用されているDXCのMid-Atlantic Data Centerは、バージニア州クラークスビルに存在します。この施設は元々EDSによって建設され、国土安全保障省のシステムを収容していましたが、その後HPに買収され、他の政府関連システムを収容するために拡張が行われました。
その後、HPは分割され、データセンター事業部門はHPEに移行しました。更に、エンタープライズサービス部門は分割され、CSCと統合し、サイトの現在の所有者であるDXCが形成されました。
現在データセンターはIRISのホストで使用されていますが、IDPH(アイオワ州公衆衛生局)はより広範なクラウド環境への移行を検討しています。
2017年、IDPHのIT部門は、オンプレミスデータセンターからの移行には8か月もかからないと述べ、迅速にAWSへの移行を行いました。
IDPHはまた、カンザス州のKU Price Computing Center内のデータセンターから、Data Application Integration Solution for the Early Years(DAISEY)ワークロードを実行しています。
Data Center Dynamics
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