HPE、全従業員、請負業者、訪問者に対しCovid-19ワクチン接種を義務付け

Google、Facebook、Microsoftに続く動き。一方、AT&Tは管理職にワクチン接種を義務付け

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、全従業員、請負業者、訪問者に対し、オフィスに立ち入る前に完全なワクチン接種を行うことを義務付けると発表しました。

アントニオ・ネリCEOの一連のツイートで発表されたこのワクチン義務化は、48カ国112拠点のHPE社員59,400人と、顧客や請負業者にも影響を与えます。HPEは、グーグル、フェイスブック、マイクロソフトに続き、オフィスへの復帰を希望するスタッフに予防接種を義務付けます。

HPE、Google、Microsoft、Facebookは予防接種を要求

「HPEは、すべてのチームメンバー、請負業者、訪問者に対し、当社サイトに立ち入る条件として、また法的に許可を受けているビジネスイベントに参加する条件として、完全なワクチン接種を要求する」とネリ氏はツイートしました。

「今回のパンデミックでは、刻々と変化する状況を継続的に把握し、私たちがコントロールできることに取り組み、適応してきた。今、Covid-19はしばらくの間、私たちと共にいることになり、元の状態に戻すにはマスクや距離を置く以上のことが必要だということが明らかになった」と続けました。「私はこの決断を軽々しく受け入れることはできないが、これが当社、チームメンバー、そして当社がサービスを提供している地域社会にとって最善の利益になると信じているし、これらの人々は皆、当社の適応能力とリーダーシップに依存している」

ネリ氏自身も、2020年にCovid-19の陽性反応が出て、その後回復した経験があります。会社自体も被害を受けました。パンデミックの影響でHPEの事業は減速し、その後3年間にわたる減給、解雇、無給休暇などのコスト削減策を相次いで発表しました。

グーグルとフェイスブックは7月に、スタッフは米国のオフィスに戻る前にはワクチン接種をしなければならないと発表しました。

グーグルのSundar Pichai CEOは、ブログの中で「ワクチン接種を受けることは、これからの数ヶ月間、私たち自身と私たちのコミュニティを健康に保つための最も重要な方法の1つである」と述べています。

一方フェイスブックのVPであるLori Goler氏は、フェイスブックのワクチン義務化を発表し、次のように述べています。「このポリシーをどのように実施するかは、各地域の状況や規制によって異なる。私たちは医療上の理由やその他の理由でワクチンを接種できない人向けのプロセスを用意し、状況の進展に応じて他の地域でのアプローチを評価していく予定である」

9月から施行されるマイクロソフトでの義務化については、従業員だけでなくゲストやマイクロソフトのパートナー企業に対しても適用され、医療上の理由による免除も認められています。尚、同社は、オフィスの全面再開を10月4日まで延期しています。
またマイクロソフトは、免疫抑制剤を服用している人の世話をしている人とともに、幼い子供を持つ親の在宅勤務を1月まで認めています。

より多くの企業がこの動きに追随すると思われます。アメリカの通信会社AT&Tは、管理職にワクチン接種を義務付け、他の従業員に対してもこの施策を導入していくよう組合との交渉を進めています。

「AT&Tは、管理職の社員にワクチン接種を義務付けている。従業員の安全のために、組合のパートナーとの話し合いを開始し、組合に所属する従業員のために進むべき道を共同で調整する予定です」AT&T社のコーポレート・コミュニケーション担当副社長補佐であるジム・グリア氏は、声明の中でこのように述べています。

AT&Tは、医療上の理由やその他の理由で接種を受けられない従業員については免除するとしています。

デルなどの他の企業は、ワクチン接種の義務化を延期しており、同時にオフィスワークへの復帰についても延期しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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