富士通、フロントとリア両面搭載可能サーバーモジュールを発表

新製品プライマジーサーバーは省エネかつ省スペース、だがラックの後部にもアクセスが必要

富士通は8ノード搭載データセンターサーバーを発表しました。8ノードはフロントとリアに各4本ずつ差し込まれる形となります。現段階では日本でのみ入手可能ですが、いずれ海外展開も予定しています。

新製品プライマジーCX1430 M1 2-socket XeonモジュールはCX600 2U筐体に搭載可能で、リアにも4本接続されます。そうなるとCX600筐体は既にそのレベルの性能ですが、新しいモジュールは先のCX1400 M1モジュールの性能を上回ります。今のところ、製品価格約60万円で日本国内で販売されていますが、2018年5月17〜18日に東京で開催される富士通フォーラムでも披露されます。間もなく、海外でも販売開始となるでしょう。

エアフロ―はどうなる?

前面および背面にCPUを搭載したことで密度が高まり、かつ以前より電力を必要としなくなりました。データセンター1,000ラックあたりの電力やラックコストが、3年間で2,000万円削減できると富士通は自信を持っています。(プライマジーRX1330 M3 1Uラックサーバーと比較)

しかし、エアフロ―はどうでしょうか?「CX600 M1のファンは前面から吸気、背面から排気と言う点においては、その筐体は従来のサーバーと同じです」と富士通の広報担当者はDCDに述べました。この製品も、冷却ファンが筐体の中心に位置し、前面から吸気、背面から排気します。

「その筐体のフロントに設置されている電源ユニットとサーバーノードは、リアのそれらとは並ばないように設置されています。つまり、フロントのサーバーノードから排気された熱気がリアのサーバーノードに周らないように設計されているのです」と富士通はコメントしました。電源とLANケーブルは、筐体の前後に接続されています。

つまり、前後どちらもメンテナンスする必要があるということです。高性能ファンを使用したホットアイル囲い込みシステムの問題点になりうるかも知れません。

そのモジュールの特徴はXeon D-1500プロセッサー同様、4枚のRDIMM で80〜128GB、2基のSATA HDDS(もしくは2基のSSD)で最大3.84TBの容量を可能にし、PCI Exprewssスロットも1つ、そして 10GBのイーサネットポートが2つ付いています。

富士通は、2016年、フロントとリアの両面搭載コンセプトの展開を開始しました。

– Data Center Dynamics
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