ソフトバンク、衛星と高高度ドローンによるインターネットソリューションをアフリカに展開
ソフトバンクは、宇宙や成層圏の技術を用いて、アフリカの多くの国々にインターネット接続を提供する可能性について検証を行っています。
ソフトバンクは、30カ国で構成される汎アフリカ連合であるSmart Africaと、非地上ネットワーク(NTN)ソリューションの展開に関する協業に合意し、アフリカ大陸での接続性の向上を目指します。
このプロジェクトは、Smart Africaの参加国が大規模な共同調達を行うことで、アフリカの人々に安価なインターネット接続を提供することを目的としています。
ソフトバンクが提供するNTNには、Skyloが提供するGEO衛星NB IoT(ナローバンド・インターネット・オブ・シングス)サービス、OneWebが提供するLEO衛星通信、ソフトバンクの子会社であるHAPSMobileが提供するHAPS(High altitude platform system)ベースの成層圏通信プラットフォームなどが含まれます。
この合意に基づき、すでに容量の一括購入(Bulk Capacity Purchase )に関心を示しているアフリカの5カ国(ジブチ、エジプト、ケニア、モロッコ、ルワンダ)で、さらなる実現可能性および需要調査が行われます。また、ソフトバンクとSmart Africaは、実施計画を策定し、将来的な市場参入の可能性について検討を行います。
Smart AfricaのCEOであるラシナ・コネ氏は次のように述べています。「アフリカを単一のデジタル市場に変換するというビジョンを実現するためには、パートナーシップを受け入れる必要がある。そのため、ソフトバンク株式会社をスマート・アフリカ・アライアンスに迎えることができて光栄に思っている。私たちが2030年までのSingle Digital Marketの構築に向けて動き出す中、共にアフリカのデジタル・イノベーションにさらなる革新をもたらすことができるだろう」
また、ソフトバンクのグローバル事業戦略本部 本部長の北原 秀文氏は次のように述べています。「通信環境が整っていないアフリカ諸国にインターネットを届ける手段として、NTNソリューションは非常に有効なテクノロジーになると考えています。ソフトバンクは、OneWebやSkylo、HAPSモバイルなどの通信サービスによるNTNソリューションを活用し、Smart Africaと共に通信ネットワークを提供できるようまい進していきます」
ソフトバンクは近年、多くの非地上通信に投資を行っています。HAPSMobileを抱えるだけでなく、これまでにOneWeb、Skylo、あるいはGoogleの現在は廃止されたプロジェクト「Loon」、さらにはエアロスタット企業のAltaerosにも投資しています。尚、同社がNTNの提供を初めて発表したのは6月のことでした。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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