2021年下半期データセンターリーダーボードをCloudsceneが発表
ネットワークサービスのマーケットプレイスとマーケットインテリジェンスプラットフォームのリーディングカンパニーCloudsceneは、2021年下半期データセンターエコシステム各社比較を発表しました。主要地域のデータセンター事業者 の北米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、ラテンアメリカのデータセンターを対象に、データセンター、サービスプロバイダー、ネットワークファブリック、 クラウドオンランプ からなるエコシステムのランキングを半年ごとに発表しています。
2021年下半期、アジアではエクイニクスが1位の座を維持し、China Telecomが順位を上げて2位となりました。
北米では、エクイニクス、Digital Realty、CoreSiteが上位3位を維持し、ベライゾンが2ランクアップして7位にランクインしています。
ヨーロッパ ではDigital Realty、エクイニクス、Lumen Technologiesが上位 3 位を維 持しています。Digitall Realtyはデータセンターのにフットプリント、サービスプロバイダー、ネットワークファブリックの各エコシステムでマーケットリーダーを維持していますが、エクイニクスは クラウドオンランプ の合計でマーケットリーダーとなっており、その他のカテゴリーでも競争力のある順位を獲得しています。
注目すべきは、ヨーロッパでファブリックの数を増やしたeuNetworkがトップ10にランクインしたことです。
ラテンアメリカでは、エクイニクス、Digital Realty、Lumen Technologiesが上位3位を固め、TIVITは4ランクアップの9位となりました。
オセアニアの結果は安定しており、エクイニクス、NEXTDC、Vocus Communicationsがそれぞれ再び1位、2位、3位を獲得しています。また、iSeekとMacquarie Data Centresは順位を入れ替え、9位と10位にランクインしました。オセアニアでは2020年7月以降、大手プロバイダーによる クラウドオンランプ が300%増加したことが印象的でした。
Cloudsceneの2021年上半期データセンター・エコシステム・リーダーボードの発表以来、コロケーション、クラウド、コネクティビティ業界のサービス拠点は世界規模で拡大し、この半期にはさらに342のデータセンター、116のサービスプロバイダー、452のネットワークファブリック、52の クラウドオンランプ が展開されました。アジア地域は、世界のデータセンターの17%、サービスプロバイダーの34%、ネットワークファブリックの9%を占めています。
オセアニア地域は、クラウドオンランプの総数で世界のトップ5に入っており、主要なクラウドサービスプロバイダーがこの地域全体でクラウド・オンランプの大幅な増加に投資しています。
一方、EMEAはデータセンターのエコシステムで最大の割合を占めており、そのシェアは40%に達しています。また、ネットワークファブリックのシェアも49%と、全地域で最大の市場となっており、クラウドのオンランプに関しても強いポジションを占めています。
北米は、 クラウドオンランプ の全市場におけるシェアが36%となり、全地域で最大の クラウドオンランプ 保有国としての地位を維持しています。またこの地域は、データセンターの割合が36%と、ヨーロッパに次いで2番目に高い地域でもあります。
Cloudscene社CEOベル・ラジョワは、次のように述べています。「世界のデジタル市場でネットワークサービスの需要が高まり続ける中、業界リーダーによるフットプリントの拡大も必要になっています。あらゆる規模の企業が、デジタルソリューションへの依存度を高め、ビジネス目標をサポートするデータセンター、ネットワーク、クラウドサービスの探索を拡大しています。」
「2021年下期のリーダーボードの結果は、ヨーロッパが業界において引き続き強力なプレーヤーである一方、アジア・オセアニアの急速な成長により、これらの地域がグローバル市場で競争力をつけていることを示しています。当社では、これらの動向を引き続き追跡し、最も包括的で正確なデータを提供できるようにしています。」
Digital Infra Network (Michael Nelson 記者)より抄訳・転載
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