DCIM市場はクラウドコンピューティングとプライベートクラウドの導入が牽引し、年平均成長率15.4%で急成長

データセンターインフラ管理（DCIM）市場は、年平均成長率（CAGR）が15.4％の予測と、今後大きな成長が見込まれています。この成長は、クラウドコンピューティングやプライベートクラウドの利用が増加していることに起因していると考えられます。市場規模は2021年の18億8160万米ドル(およそ2,626億円)から、2028年には57億8180万米ドル(およそ8,068億円)に拡大すると予測されています。

クラウドコンピューティングのソリューションやサービスは、サーバー価格の低下により、地域全体で導入が急増しています。この上昇傾向は、今後数年間、データセンターインフラ管理（DCIM）市場の需要を促進すると予想されます。

このDCIM市場の上昇傾向は、アジア太平洋地域におけるデータセンター市場の拡大予測と合致しています。日本のデータセンター市場は、2022年から2028年にかけてCAGRが5.93%と、安定した成長が見込まれています。この成長は、APAC地域における日本の強い経済的存在感と、世界的な接続ハブとしての位置づけに起因していると考えられます。

Google、Temasek、Bain & Companyによる共同レポートでは、2020年から2022年にかけて東南アジアのデジタル経済が67％の著しい成長を遂げることを明らかにしました。東南アジア最大の経済大国であるインドネシアは、2022年のG20議長国として、デジタルベースの経済変革を積極的に推進しています。インドネシアのデジタル産業の価値は2022年に770億米ドルに達し、2025年にはさらに1300億米ドルに増加すると予測されています。

マレーシアのデータセンター市場も同様の傾向をたどり、2022年から2028年の間に年平均成長率9.41%で成長すると予測されています。予測されるブームの主な理由は、クラウド導入の増加、デジタル化の急速な進展、ビッグデータ、IoT技術、スマートシティによるものです。

W.Media ( Shenton Gomez記者 ）より抄訳・転載