米国政府、中国が賄賂としてコロナワクチンを利用し、ブラジルにHuaweiの5Gキットを受け入れさせたと主張
米国国防総省(DoD)は、中国がブラジルに圧力をかけ、新型コロナ(Covid-19)ワクチンを受けとることを条件に、Huawei(以下、ファーウェイ)の禁輸措置を撤回させたと主張しています。
この疑惑は、中国に関するより広範囲にわたる国防総省の報告書に埋もれており、その主張を裏付ける更なる詳細は含まれていません。
「2021年、PRC(中華人民共和国)によるCovid-19関連の援助とワクチンは、政治的条件を含んでいると非難された」と、報告書は主張しています。
「例えば、PRCは、ワクチン提供を利用して、ブラジル政府にファーウェイの5Gネットワークへの参加禁止を撤回させることに成功した」
この疑惑は、ブラジル政府による突然の手のひら返しの理由として、ワクチン提供を示唆したニューヨークタイムズの2021年当時の報道と一致しています。
ニューヨークタイムズは、ブラジルのJair Bolsonaro大統領が、中国製機器を使わずに通信ネットワークを構築する米国側の取り組みを支持し、中国製ワクチンを公に批判したことを詳細に報じていました。
ところが、政府がファーウェイを禁止し、同国の5G入札から同社を締め出したように見えた直後、ブラジルは方針を転換したのです。
トランプ大統領が去り、病院がCovid感染患者で溢れかえる中、ブラジルは中国製のCoronaVacワクチンの出荷を受け始めたの です。同じ月に5G入札の条件が発表さ れましたが、そこでファーウェイが除外されることはありま せんでした。
ブラジルのFábio Faria通信相は、自身が北京に赴き、ファーウェイの幹部と面会したことを明らかにしました。同氏はワクチンを要求したことは認めたが、その見返りなどはなかったと主張しています。
その当時、ニューヨークタイムズは、「ワクチンの要求とファーウェイの5G入札への参加との正確な関連性は不明だが、タイミングは印象的だった 」と述べていました。
米国国防総省の報告書は、国防長官室が議会のために書いたもので、アメリカ政府もこのタイミングは疑わしいと考えていることを初めて確認したようです。DCDは、同省およびファーウェイに連絡を取り、コメントを求めました。
その後、国防総省はDCDに対し、次のような声明を示しました。「報告書自体は、広範囲にわたる分析と情報手法に基づくものであり、私たちはその内容を公表していません」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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