ベトナムの海底ケーブル5本中4本が損傷、新たなケーブルへの投資を要請
インターネット接続に支障をきたす原因となっている
ベトナムのインターネット接続用海底ケーブル5本のうち、4本が修復の必要な状態になっていることが明らかになりました。
ケーブルは1月下旬に損傷し、その原因はまだ判明していませんが、国営メディアはその責任をインターネットサービスプロバイダに求めています。
現在、フル稼働できている海底ケーブルは、SeaMeWe-3(SMW3)のみであると報告されており、サービスや信頼性に大きな影響が出ています。
Asia-Africa Europe 1(AAE-1)、Intra Asia(IA)、Asia-America Gateway(AAG)、およびAsia Pacific Gateway(APG)はいずれも問題を抱えており、後者ふたつについては完全にオフラインの状態となっています。
このため、ベトナム・インターネット協会(VIA)のVu The Binh書記長は、国内につながる海底ケーブルの増設を呼びかけたと地元メディアVietnam Plusは報じています。
Binh氏は、増大する需要に対応するため、今後5年間のうちに新たに2〜3本のケーブルを導入していくよう求めています。
Vietnam Plusによると、軍運営のプロバイダーであるViettelは、残りの海底ケーブルと陸上ケーブルのトラフィックを軽減するため、迂回計画を考案しており、サービス品質を維持するために緊急時の追加容量を確保しているとのことです。
この件に関して、ベトナム郵政グループ(VNPT)の広報担当者は、今回の事故は不幸な “不可抗力 “であるとしています。
TeleGeographyの海底ケーブルマップによると、Asia-Japan Cable 2(SJC2)は2024年、Asia Direct Cable(ADC)は2023年にそれぞれ運用開始が計画されており、ベトナムはまもなくさらなる二本の海底ケーブルに接続される予定になっています。
唯一完全に機能している海底ケーブルであるSMW3は、西ヨーロッパから東はオーストラリアまでの総延長39,000kmに及びますが、間もなく廃止される予定となっています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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