VodafoneがIberdrolaとドイツ、ポルトガル、スペインでPPA締結

スペインに2カ所、ドイツに1カ所の太陽光発電所から電力を調達

Vodafone（ボーダフォン）は、欧州で太陽光エネルギーを調達するための電力購入契約（PPA）を締結しました。

Iberdrolaは、ドイツ、ポルトガル、スペインにおいて、年間で410ギガワット時（GWh）の太陽光発電をVodafoneに供給する予定です。

今回の契約には、Iberdrolaにとってドイツ初となる56MWpのボルデコウ太陽光発電所（Boldekow PV Plant）の出力100％が含まれています。メクレンブルク-西ポメラニア州に位置し、2024年までに本格稼動する見込みです。

スペイン国内においては、Vodafone Portugalはパレンシアに新設されたベリージャ太陽光発電所から電力を調達する予定です。Vodafone Spainは、新たに建設されるカセレスのセディージョ太陽光発電所から年間280GWhの電力を調達する予定となっています。

IberdrolaもVodafoneも、顧客やコミュニティをよりクリーンでよりスマートな未来へつなげていくことに取り組んでいます。 Iberdrolaの国際顧客部長であるAitor Mosoは次のように述べました。 「当社は世界的なクリーンエネルギー開発企業として、Vodafoneのような持続可能性に取り組む多国籍企業を支援するためのプロジェクトを世界中で展開しています。Vodafoneのような先進的な企業との契約は、新たな自然エネルギープロジェクトの建設を可能にする上で重要性を増しており、太陽光発電所の供給を促進することを期待しています」

Vodafone Group CEOのJoakim Reiterは、次のように述べました。「欧州全域で結ばれたこれらの契約は、当社の顧客が100％再生可能エネルギーから購入する電力のメリットを引き続き受けられるようにするというVodafoneの取り組みを明確にするものです。また、これらの協定は、Vodafoneが2030年までにエネルギー・セキュリティの向上と長期的な価格安定を実現しネットゼロの達成に向けて取り組む上で重要です」

Reiterはさらに付け加えました。 「今回の発表は、再生可能エネルギー発電の新しい展開のアンカーテナントとなって、Vodafoneのような通信事業者がいかに各国の必要なエネルギーの転換を促進させることができるかを示している素晴らしい事例です」

また両社は、欧州におけるVodafoneの気候変動対策計画を支援するための新たなPPAの可能性についても協議し、さらにVodafoneの事業を脱炭素化するために「その他さまざまなサステナビリティプロジェクト」を検討していくと述べました。

Vodafoneは英国において、CentricaおよびMytilineosと2つのPPAを締結し、8つの太陽光発電所で合計332MWの太陽光エネルギーを調達しています。

これまでIberdrolaは、米国でAmazonとノースカロライナ州のプロジェクトや 欧州の複数プロジェクトでPPAを締結しており、テキサス州ではエネルギー会社Avangridの子会社を通じてMetaとPPAを締結しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。