エクイニクス、ドイツ・フランクフルトの地域暖房計画に参加

2025年から3つの施設で1,000戸の暖房が可能に

エクイニクスは、ドイツ・フランクフルトの新しい地域暖房計画に参加する予定です。

同社は、フランクフルト・グリースハイム北部に暖房ネットワークを構築するため、住宅会社のVonovia、エンジニアリング会社のAS Enterprise Engineering、投資アドバイザー兼資産運用会社のEB-SIMと新たに提携することを発表しました。

2025年以降、エクイニクスのデータセンターから発生する余剰熱を、約1,000世帯にコスト中立的に供給する予定です。FR4、FR6、FR8の計3カ所が熱交換器に接続されます。

エクイニクスのドイツ担当マネージング・ディレクター、Jens-Peter Feidner氏は次のように述べています「このプロジェクトは、データセンターが地域社会にどのように貢献できるかを示すものであり、政府、投資家、都市計画担当者、住宅協会、熱交換ネットワーク、データセンター事業者が協力することで実現できるメリットを示す完璧な例です。」

「このプロジェクトが、他の潜在的なパートナーの関心を呼び起こすことを期待しています。エクイニクスは、当社が事業を展開する多くの市場において、地域の利益のために廃熱共有を追求することを約束します。」

レルヒェン通り110番地と139-141番地に位置するFR4、6、8は、合計で214,000平方フィート(19,900平方メートル)以上に及びます。FR4は2010年、FR6は2017年、FR8は2021年にオープンしました。

データセンターを地域暖房スキームに接続することは、ITハードウェアから発生する余剰熱の用途を見出すために、データセンターにとってますます一般的な方法となりつつあります。

ドイツでは、データセンター事業者に、可能であれば施設を暖房ネットワークに接続するよう強制する新たな規制の導入が検討されています。また、Digital Realty は Mainova と提携し、フランクフルトの地域暖房計画に参加しようとしています。

エクイニクスは、エネルギー会社 Helen と共同でフィンランドで最近拡張した地域暖房プロジェクトを含め、ヨーロッパ全域でいくつかの地域暖房イニシアチブに参加しています。ヘルシンキのプロジェクトは2010年から実施されています。また、ダブリンのブランチャードタウンにあるアイルランドの新しい地域暖房システムにも参加しようとしています。

パリでは、エクイニクスのPA10施設からの余剰熱は、2024年パリオリンピック期間中にいくつかのイベントが開催されるソルニエ平野都市開発地区とオリンピック・ウォーター・センターに送られる予定です。PA10施設の屋上には都市型農場があり、データセンターから熱を供給しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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