シンガポールKeppel社、Microsoft Azureデータセンターを建設か
シンガポールのケッペルデータセンターホールディング(KDCH)とAlpha Data Center Fund(Alpha DC Fund)は、マレーシアのジョホール州にとあるユーザー向けのグリーンフィールドデータセンターを開発・運用することに合意しました。
ケッペルは、シンガポールの複合企業です。KDCHは、ケッペルグループの通信&運送企業Keppel Telecommunications&Transportationと不動産投資をメインとするKeppel Landの合弁会社です。その一方で、Alpha DC Fundはケッペル・データセンターとアルファ・インベストメント・パートナーズの共同事業であり、ケッペル・キャピタルが100%の資本を有します。
プレスリリースによると、新しいデータセンターは、将来的な国家のためのデータ・研究の中心地である工業地帯(Sedenak Iskandar Data Hub:SIDH)内に建設されます。
※SIDHは、6月の報告書でSedenak Iskandar Data and Research Hubと改名される可能性が指摘されています。
同キャンパスには、データセンター用地向けに特別に割り当てられた351エーカー(約142万㎡)の土地があり、600MWの電力が使用可能です。
新しいKDCH / Alpha DCファンドデータセンターの総床面積は100,495平方フィート(約9,300㎡)で、 Uptime Institute の”Tier III相当”の仕様となります。この施設は2020年に完成予定ですが、完全にとある1社の クラウド 事業者へリースされる予定です。
ケッペル・コーポレーションによると、同意した期間内であれば、ユーザーはデータセンターを買いとることもできるとしています。シンガポール証券取引所に提出された資料によると、Keppel Telecommunications&Transportationがこのユーザーとデータセンター契約を結ぶのは初めてとのことです。
どのクラウドジャイアントだ?
シンガポール証券取引所の公式声明、レコードによると、この顧客は世界3大クラウド事業者の1社であるとのことです。
Amazon Web Services(AWS)とGoogleはすでにシンガポールの複数のデータセンターに多額の投資を行っており、Alibaba Cloudもクアラルンプールに進出しているため、このデータセンターは、MicrosoftのAzure Cloud設備ではないかと考えられています。
実際、この取引の噂は、今年の5月の時点で既に浮上していました。
「企業は、サーバーや負荷のかかる作業など多くのITインフラをクラウドに移行させるなど、老朽化したデータセンターインフラストラクチャの合理化/効率化を進めています。主要なクラウド事業者やテクノロジー企業は、この需要を逃さないよう、最高基準のデータセンターを急速に拡大させています」
とケッペル・データセンターのCEO、Wong Wai Meng氏は述べています。
「今回の提携により、そのクラウド事業者は、戦略的にアジア太平洋および欧州における第三者ユーザー向けのデータセンターを手に入れることとなり、潜在的プロジェクトの開発および運用が可能となるでしょう」と語りました。
– Data Center Dynamics
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