マイクロソフト、スペインアラゴン州にデータセンターリージョンを建設

マドリードキャンパスが間もなくオープン

マイクロソフトがスペインに新たなデータセンターリージョンを計画しています。

同社は今週、スペイン北東部のアラゴンにデータセンターキャンパスを建設する計画を発表しました。場所、仕様、開発スケジュールなどの詳細は明らかにされていません。

しかし、地元の報道によると、同社はサラゴサ周辺に3つの土地を開発する予定だということです。Recycling Technology Park(PTR)内の63エーカーの土地、サラゴサの東にあるLa Puebla de Alfindénの土地、西にあるLa Muelatoの土地です。竣工は7年後とされています。

アラゴンはスペイン北東部、バルセロナの西に位置し、ウエスカ、サラゴサ、テルエルの3つからなる内陸地域です。Amazonはサラゴサ周辺に3つのデータセンターからなるクラウドリージョンを持っています。

マイクロソフトのスペインの社長であるAlberto Granados氏は、「マイクロソフトのスペインにおける新たな投資は、インテリジェントなクラウドソリューションとサービスをヨーロッパの企業や公共団体に提供することを可能にし、企業や公共団体のデジタルトランスフォーメーションを促進し、イノベーションを促進し、アラゴンとスペイン全土のテクノロジー分野における新たな雇用の創出に貢献する」と述べています。

アラゴン州政府の大統領であるHorge Azcón氏は、「マイクロソフトのプロジェクトは、アラゴン州の企業誘致に新たな弾みをつけるものであり、特にその国際的な関連性と革新的な性質により、アラゴン州の経済と富の創出を促進する特別な付加価値を持つ企業を誘致するものである」と述べました。

マイクロソフトによると、この新しいインフラは、同社がマドリッドに建設した投資に加えて行われます。

マイクロソフトは、2020年にTelefónicaと提携してマドリードにスペインのAzureリージョンを開設する計画を初めて発表しました。

同社は最近、新しいマドリードリージョンはマドリード共同体の北部と東部にデータセンターを配置すると発表しました。

Ferrovial は、マドリードのサンセバスティアンデロスレイエス地区に、次期リージョンの拡張プロジェクトの一環として、マイクロソフト向けの施設を建設中であることが知られています。また、近隣の町アルヘテとメコにも施設の建設が計画されています。

マイクロソフトは、スペインでリージョンを立ち上げる最後の米クラウドプロバイダーとなります。Googleは2022年5月、マドリードにリージョンを開設し、スペインのリージョンを立ち上げた最初のハイパースケーラーとなりました。

Amazonは2022年11月にアラゴンでAWSクラウドのリージョンを立ち上げ、サラゴサ周辺のウエスカロジスティクスプラットフォーム、ビジャヌエバデガレゴ、エルブルゴデエブロでもリージョンを立ち上げたと報じられています。

オラクルは、9月にマドリードリージョンを開設し、第2リージョンも計画中です。

Googleとオラクルの両リージョンは、Telefonicaとの提携により開発さ れました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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