Google、データセンターの水管理イニシアチティブの新情報を公開

Google は本日、データセンターの冷却に消費される水の量を削減するために社内で取り組んでいるプロジェクトについて、さらなる情報を公開しました。

この計画は、Google が2017年に最初に発表した水管理イニシアチティブの一部です。同社は2030年までにこの取り組みを通じて、オフィスやデータセンターで使用する水よりも多くの水を復元したいと考えています。さらに、純炭素排出量ゼロでの運用も、Google が10年後の目標に掲げているものです。

Google の技術インフラ担当上級副社長であるUrs Hölzleは、本日のブログで、水管理イニシアチティブに向けた同社の展開について、より多くの情報の開示を開始する予定ですと述べています。同社はその第一歩として、2021年のデータセンターの水消費量を詳細に示す調査結果を発表しました。

このレポートには、米国にある十数か所のGoogleデータセンターの指標と、海外のクラウド施設に関する概要が含まれています。

Hölzleは昨年、同社のデータセンターのネットワーク全体で43億ガロンの水を使用したと述べています。これは、米国南西部にある29のゴルフコースの灌漑と維持に毎年必要とされる水量と同程度の量です。

2023年からは、より詳細な水使用量の統計を年単位で提供する予定です。この統計は、Google が毎年発行する「環境報告書」に掲載され、その他のサステナビリティプログラムについても詳述される予定です。

検索エンジンの巨人は、社内の水使用量データを開示するだけでなく、責任ある水使用を支援するために開発した数々の戦略を概説する予定です。

また将来的には、水ストレスと責任ある利用を評価するために、学者やNGO、専門家と協力して作成したツールや地域の流域の健全性指標を普及させる予定です。

Googleの責任ある水利用戦略の目標は、淡水をできるだけ使用しないことです。一部のデータセンターでは、ハードウェアの冷却を補助するために、廃水、工業用水、海水を利用しています。さらにHölzleは、Googleがデータセンターの運用効率を向上させるための新技術を生み出していることも紹介しました。

「世界最高水準のエネルギー効率を維持しながら、データセンターの水使用量を最大50%削減できる低水力代替装置を含む、新しい冷却ソリューションを現在開発中です」とHölzleは述べています。

さらに、Googleはデータセンターのエネルギー使用量を削減するための技術への投資も行っています。省エネのためにデータセンターの冷却システムを自動的に調整する人工知能システムを構築しました。 Googleは、この方法によって電力消費を最大30%節約できると主張しています。

W.Media(Hazel Moises)より抄訳・転載

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