Microsoft、南アフリカにクラウドリージョンを設置
ケープタウンやヨハネスブルクにアフリカ初のデータセンターを開設、Azureサービスをより充実させる
Microsoftは、ケープタウンとヨハネスブルグに2つの新たなデータセンターを建設しました。これにより、南アフリカでより迅速にAzure Cloudに接続できるようになります。
2つのデータセンターは、アフリカでは初となる Microsoftのデータセンターとなります。同社は、昨年ヨハネスブルグで クラウド サービスの展開を開始したHuawei社の後を追う形を取っています。通常はアマゾンウェブサービス(AWS)が世界中で先駆けてデータセンターを建設していますが、南アフリカのデータセンターを2020年まで開設する予定はないと言われており、珍しくMicrosoftが先に建設した例となりました。
計画よりも遅れたが、ないよりは良い
Microsoftは、南アフリカでのデータセンターは2018年終盤にはオンラインになると約束していましたが、計画よりも稼働開始が遅れた結果となりました。同社は、計画が遅れた原因については開示していません。
Azure Cloudは既に利用可能となりましたが、同社のそのほかのアプリケーションが使えるようになるにはまだ時間が必要なようです。特に、Microsoftクラウドを用いた生産性向上ソリューションである「Office365」は、2019年の第3四半期に稼働開始予定、クラウドビジネスアプリケーション「Dynamics 365」 は第4四半期に発表される見込みです。
ヨハネスブルグでのオープニングイベントにおいて、Azure Networkingの副代表であるYousef Khalidi氏は、「アフリカにMicrosoftのクラウド リージョン を設けることによって、地元の企業はコンプライアンスを遵守しつつ自社のビジネスを安全かつ確実にクラウド上に移行できるようになります」と述べ、データを国内に留めて保護したい企業や機関のニーズに合致すると主張しました。
アフリカの銀行NedBankは既にAzureと契約していますが、Microsoftは同社のブログで、「銀行の顧客や監督機関、投資家が特に気に掛けているデータプライバシーやセキュリティ面について、NedBankは国内データセンターを利用することでさらに機能を向上させることができます。」としてNedBankの例を引用しています。
その他にも、南アフリカのダーバン地区にあるeThekwini自治体の1つ「eThekwini Water」は、350万人以上の住民に水と衛生サービスを提供しており、レポート・モニターアプリケーションにAzureを用いることに同意しているようです。
– Data Center Dynamics
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